恐怖とか不安って、立ち向かってもダメなんですよ。

栗城史多登山家

指を失うことで何よりも怖かったのは、
夢を失うことだった。
そう彼は笑う。

壊れた心拍数とナイフのごとく
体中を打ち付ける強風を
全身が記憶している。

それでも、彼は登り続ける。

「彼はもう終わった」
そんな声が脳内をこだましても、なお。

彼は、死と直面する恐怖や苦しみのなか、
なにを想い、どこに挑むのだろう。

指先を失った孤高の登山家は
また今日も光の先へ手を伸ばす。

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