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FP相談とは? メリット・デメリット・注意点を分かりやすく解説します!

FP相談とは? メリット・デメリット・注意点を分かりやすく解説します!

FP相談は、お金に関するお悩みの解決や、人生の夢・目標の実現に有効な手段です。今あるお金の悩み解決だけでなく、将来発生しうるリスクを踏まえて、ご家庭にあわせた最適な資産形成手段を教えてくれます。

お金に関する疑問をお持ちの方、なかなか貯金が進まない方、資産運用を始めたい方、将来が不安な方に向け、本記事ではFP相談のメリットやデメリット、注意点をわかりやすく解説します。ぜひこの記事を参考にFP相談を検討してみてくださいね。

このコンテンツの3行まとめ
目次

そもそもFPとは?

そもそもFP相談の「FP」とは、どのような仕事なのでしょうか。FP(ファイナンシャルプランナー)は、相談者の人生の夢や目標の実現を、将来に向けた資金計画を立てることでお手伝いするお金の専門家です。

FP相談では、以下のようなテーマについて相談できます。

FPに相談できるテーマの一例
相談テーマ相談例
家計管理節約方法や家計改善方法・将来のための貯蓄方法・ライフプランニング
教育資金教育資金の準備方法・奨学金の活用例・国の制度の活用方法
住宅資金適正な住宅購入資金額の算出・住宅ローンの繰り上げ返済や借り換え方法
老後資金老後の生活資金の準備方法・介護費用の準備方法・公的年金制度の仕組み
資産運用最適な資産運用方法・投資信託などの金融商品の仕組み
保険保険の仕組み・必要な死保障の考え方や提案
税制医療費控除や配偶者控除などの仕組み・所得税などの仕組み
相続・贈与遺言や相続の準備方法・子や孫への資金贈与
※一般的な例です。

このように、FPは生活やお金に関することなら、幅広いテーマの相談に対応可能です。信頼できるFPを見つけて相談すれば、人生における不安やお悩みを丸ごと解決できるでしょう。

注意点として、FPは税理士や弁護士と違い業務独占資格ではありません。法律上、資格がなくてもFPと名乗ることは可能なので、FPを選ぶ際は専門資格の有無を確認するのがおすすめです。FP資格の種類は「FP技能士」「AFP」「CFP」の3つがあり、それぞれ実施機関や資格区分などに違いがあります。

FP資格の種類と違い
 FP技能士AFPCFP
知識レベル3~1級まで2級FP技能士と同等1級FP技能士と同等
実施機関日本FP協会
きんざい
日本FP協会
資格区分国家資格民間資格
資格更新なし (生涯有効)2年更新

より高い専門知識を求める方は、FPの最上級資格である「1級FP技能士」「CFP」を持つ専門家を選ぶのがおすすめです。また「CFP」「AFP」は、資格更新のために継続教育を受ける必要があるので、常に知識や情報のアップデートをしている専門家と判断できます。こうした資格の種類も、FP選びの際の1つの参考にするとよいでしょう。

FPの種類

FPの種類は、「企業系」と「独立系」の大きく2つに分けられます。

  • 企業系FP:保険会社・代理店や銀行、不動産会社などの企業に所属するFPのこと
  • 独立系FP:企業に所属せず独立して事業を行っているFPのこと

企業系FPの場合、基本的には無料で相談に対応しているので、費用を気にせず気軽に相談できます。

ただし、問題解決の手段が自社が取り扱う商品やサービスに限られやすい一面もあるので、その点を念頭に置いて相談する必要があります。とはいえ、販売するのが自社の商品やサービスである分、契約後も手厚くフォローしてもらえるのは企業系FPに相談するメリットともいえるでしょう。

一方独立系FPの場合は、1回数万円程度の相談料がかかることが多いですが、特定の企業の商品やサービスに偏らない、広い視点での提案が期待できます。完全に中立の立場からのアドバイスがほしい方は、相談料を取って事業運営している独立系FPに相談するとよいでしょう。

ただし、なかには複数の保険会社や証券会社と提携することで、相談料を無料にしている独立系FPもいます。費用面が気になる方は、こうした独立系FPを頼るのもおすすめです。

このほか、税理士やIFA(資産アドバイザー)などの兼業で、FP相談サービスを提供している専門家もいます。税務や相続関係の相談をしたいときは税理士兼務のFPを、資産運用の相談をしたいときはIFA兼務のFPを選ぶと、より専門的なアドバイスをもらえるでしょう。

FPを含む「お金の相談」ができる場所

お金の相談ができる場所は、FPだけではありません。それぞれ対応可能なテーマや得意分野が異なるため、相談内容に合わせて適切な相談先を選びましょう。

どこに相談すべきか迷ったときは、以下の早見表を参考にしてみてください。

お悩み別 相談先早見表
 FPIFA銀行証券会社保険会社・代理店税理士
家計相談×××
ライフプランニング××
資産形成・運用×
退職金運用×
保険加入・見直し×
住宅購入・ローン×××
税金対策
相続
※一般的な例です。
※個別の税務相談は税理士へご相談ください。

「無料相談」は実際どこまでが無料?

FP無料相談は、「完全無料」の場合と「初回のみ無料」の場合があります。

完全無料のFP相談は、FPが提案した商品やサービスの契約料から利益を確保するビジネスモデルのため、相談そのものは何回でも無料です。なかには、ライフプラン表も無料で作成してくれるFPもいます。

「完全無料のFP相談は、必ず契約しなくてはいけないの?」と心配な方がいるかもしれませんが、そのようなことはありません。不安な方は、オカネコでFPの口コミをチェックしてから相談先を決めるとよいでしょう。

初回無料のFP相談は、初回相談のみが無料で、継続して相談を依頼する場合は2回目以降から相談料が発生します。また、1回あたりの相談時間が決められている場合や、ライフプラン表などの資料作成は別料金の場合もあるため注意しましょう。

オカネコのFPチャット相談は、回数や人数の制限なく、ずっと完全無料です。ただし、チャット以外での相談は、FPによっては有料の場合があります。費用面が気になる方は、チャットでどこから有料になるかをFPに確認してから相談に進むと安心です。

FP相談のメリット

FP相談には、次のようなメリットがあります。

各メリットについて、詳しく解説します。

現状のお金に関する課題を洗い出してくれる

現状のお金に関する課題を自分で見つけるのは難しいですが、さまざまな家計の事例を見てきたFPに相談すれば、すぐに課題の洗い出しができます。

また、具体的な解決策もFPに提案してもらえるので、プロの力を借りて効率的な課題解決が可能です。

お金に対する疑問に回答してくれる

FP資格の取得には、「ライフプランニングと資金計画」「金融資産運用」「タックスプランニング」「リスク管理」「不動産」「相続・事業承継」といった、幅広いお金の知識を身につける必要があります。

そのためFPは、分野を限定せずさまざまなお金のお悩みに対応できるのです。お金に対する疑問をお持ちの方は、ぜひFP相談で質問してみましょう。

知らない間に金銭的に損をするのを防げる

社会保障制度や税制の控除は、仕組みを知っていなければうまく活用できません。お金の知識がないと、もらえるはずの保障を見逃したり、払わずに済んだ税金を負担したり、知らない間に金銭的に損をする可能性があります。

とはいえ仕事や家庭のことで忙しいなか、自分でお金の知識を学ぶのは大変ですよね。そこで利用したいのがFP相談です。FP相談でプロからお金の知識を借りれば、自分で学ばずとも金銭的損失を防げます

自分に合った提案をしてくれる

書籍や資格取得などでお金の知識を身につけても、学んだことを自分のケースに落とし込んで活用するのは難しいものです。また、インターネット検索などで調べても、「自分の場合はどうなの?」と結局問題を解決できないことが多いのではないでしょうか。

その点、FP相談では、ピンポイントで自分に合った提案をしてもらえるのがメリットです。長年のお悩みが、たった1回のFP相談であっさり解決するかもしれません。

自宅やカフェ、オンラインなど相談場所を選べる

自宅や最寄りのカフェなどに訪問してくれるFPを選べば、店舗や事務所に足を運ばなくても相談に乗ってもらえます。また、最近は対面のほかオンライン面談に対応するFPも多いです。

自分にとって都合のよい相談場所を選べるのは、忙しくて時間がない方、小さなお子さんのいる方にとって大きなメリットといえます。

FP相談のデメリットと注意点

FP相談には、次のようなデメリットと注意点もあります。

あらかじめデメリットと注意点を知っておけばトラブルを回避できるので、FP相談を考えている方は要チェックです。

FPによって得意・不得意分野がある

FPは幅広いお金の知識を持っているのが基本ですが、やはり人によって得意・不得意分野はあります。よりよいアドバイスをもらうには、自分が相談したい内容を得意分野とするFPに依頼するのがおすすめです。

プロフィールや相談実績、口コミを参考にしながら、自分に合いそうなFPを探してみましょう。

提案商品の偏りがある可能性がある

企業系FPや相談料が完全無料のFPは、特定の商品やサービスの契約獲得により利益を得るビジネスモデルを取っているので、提案商品に偏りがある可能性があります。

幅広い選択肢から最適な提案をしてもらいたい方、中立的な立場からアドバイスをもらいたい方は、独立系FPや相談料を取って利益を得ているFPに相談するほうがよいでしょう。

不要な商品の提案をされる可能性がある

FPは専門家目線でお金の課題を解決できる商品を提案してくれますが、その提案を受け入れるかどうかはあなた次第です。自分が不要と感じる商品を提案される可能性もあるので、そのときはきっぱり断るつもりで相談に臨みましょう。

商品の要・不要の判断が難しいときは、複数のFPに相談して提案の比較検討をするのがおすすめです。自分が心から納得できる提案でないかぎり、契約はしないように注意しましょう。

FP相談の前に準備しておきたいこと

FP相談は事前準備がなくても可能ですが、あらかじめ準備しておけば、より的確なアドバイスを受けられます。余裕のある方は、次の準備をしておくとよいでしょう。

現在の収入、支出、貯蓄を整理する

家計相談やライフプランニングを希望する場合は、現在の収入、支出、貯蓄を整理しておくと的確なアドバイスがもらえます。

家計簿をつけている方は、ぜひFP相談に持参しましょう。家計簿をつけていない方も、ざっくりとした金額を把握して相談に臨むのがおすすめです。

毎月の家計管理ができる専用アプリとプリペイドカード機能が一体化した「B/43(ビーヨンサン)」を利用すれば、支払った金額がリアルタイムで自動的にアプリに反映されるので、支出の把握が簡単にできます。

また、SMBCグループが提供する「Oliveフレキシブルペイ」は、銀行口座とポイントの残高管理、クレジット・デビッドカードの利用金額も、1つのアプリでまとめて確認でき、さらに、SBI証券口座内の資産管理も同じアプリでできるので、自分の資産全体の見える化が可能です。

家族構成や住宅ローン返済状況も整理する

家族構成は、ライフプランニングや保険選び、相続相談などで重要となる情報です。住宅ローンを返済中の方は、月々の返済額や残債、金利などの状況もまとめておきましょう。

源泉徴収票や生命保険証券を準備する

源泉徴収票や生命保険証券が手元にある方は、ぜひFP相談に持参してください。ライフプランニングや税金対策、保険の見直し時に役立ちます。

NISAやiDeCoなどの運用状況が分かるものを準備する

NISAやiDeCo、DCなど、現在運用中の資産がある方は、運用状況がわかるものを用意しましょう。証券会社やDCのサイトで運用商品や月々の積立額、保有資産額を調べ、メモしておくと便利です。

自身や家族のライフプランを考える

FP相談前にご自身や家族の夢と目標を整理しておくと、よりスムーズな相談ができます。例えば、住宅や車の購入希望、子どもの進路、旅行の頻度、老後にやりたいことなど、理想のライフプランを自由に考えてみましょう。

相談したい内容はあらかじめリストアップしておく

相談したい内容を漏れなくFPに伝えるため、聞きたいことはあらかじめリストアップしておくと安心です。以下の主な相談例の一覧を参考に、どのようなことをFPに聞いてみたいかリストアップしてみましょう。

  • 家計管理
  • 教育資金
  • 住宅資金
  • 老後の生活設計
  • 資産運用
  • 年金・社会保険
  • 介護・医療費
  • 保険
  • 税制
  • 相続・贈与

FP相談の一般的な流れ

初めてFP相談を利用する方は、どのように相談が進んでいくのか気になるのではないでしょうか。そこで参考として、FP相談の一般的な流れを紹介します。

STEP1. 相談したいFPを探して、申し込

まずは相談したいFPを探して、相談を申し込みましょう。インターネットで検索するのもよいですが、オカネコのようなプラットフォームに登録すると、自分に合うFPをより簡単に探せます。

オカネコに登録・診断したのち、コメント欄にお金の悩みを入力すると、複数のアドバイザーからチャットが届き、その中から相談したいFPを選ぶことが可能です。

そのほかにも、オカネコマガジンではオカネコに登録しているアドバイザーの人柄がわかる「My story」を掲載しているので、ぜひFP探しにお役立てください。

STEP2. 事前準備

FP相談を申し込んだら、相談に向けて事前準備を行います。FPから準備物の指示がある場合は、それに従って準備を進めましょう。FPからの指示がない場合は、前章の「FP相談の前に準備しておきたいこと」を参考にしてみてください。

STEP3. FP相談(悩みや希望の確認)

いよいよFP相談当日です。あなたの課題解決や希望実現のお手伝いをするのがFPの仕事なので、遠慮する必要はありません。お金に関するお悩みや今後の人生の希望を、ありのままFPに伝えてください

STEP4. FPが家計状況を分析・評価

FP相談のヒアリングをもとに、FPが家計状況を分析・評価します。多くの場合、相談当日に何らかのアドバイスをもらえるはずです。ただし、込み入った相談や確認が必要な問題については、後日の回答になる可能性もあります。

STEP5. FPがライフプランを作成

ライフプランを作成せずに課題解決に向けたお話になる場合もありますが、基本的にはFP相談でのヒアリングをもとに、FPがライフプランを作成します。

ライフプランを作成すれば、より詳細なアドバイスを受けることもできるので、希望があれば事前に「ライフプランを作成してほしい」とFPに伝えておきましょう。

ライフプランの作成には時間がかかるため、後日改めて面談を設定して共有されるケースが多いです。

STEP6. プランの実行、支援サポート

FP相談が終わったら、早速FPからのアドバイスや作成したライフプランを実行に移しましょう

FPによっては、アフターフォローとして定期的に連絡を取り、プラン実行のサポートをしてくれる場合もあります。FP相談後にわからないことが出てきたときは、ぜひ担当FPに質問して、できるだけ早い解決を目指しましょう。

FP相談に関するよくある質問Q&A

最後に、FP相談に関するよくある質問に回答します。

複数のFPに相談してもいい?

はい、複数のFPに相談しても構いません。複数のFPに相談するほうが比較検討でき、自分と相性のよいFPに出会える確率が高くなるので、むしろ望ましいといえるでしょう。

過去にFP相談をして、期待したようなアドバイスがもらえなかった方も、別のFPなら満足できる可能性があります。ぜひ複数のFPに相談して、信頼できる担当者を見つけてください。

しつこく営業してくるFPを避けるには?

「しつこく営業されるのでは?」と心配な方は、実際にFPに相談した方の口コミをチェックし、評判のよいFPに相談するのがおすすめです。また、対面ではなくオンライン相談を選択するほうが、営業を断りやすく安心できるかもしれません。

ただ、SNSが発達した昨今は、しつこく営業をしてくるFPはほとんどいなくなっています。あまり心配しすぎず、気軽に相談してみましょう。

どのFPに相談すればいいか決められないときは?

ぜひ当サイトのオカネコにご登録ください。オカネコでは登録時にいくつかの質問を行い、あなたのお金の健康状態を判定します。その診断結果をもとにFPなどのアドバイザーからチャットが届くので、気になるFPがいれば相談してみましょう。

オカネコではオンラインマネーセミナーも随時開催しているので、まずはセミナーに参加し、気に入った講師にFP相談するのもおすすめです。

まとめ

日本では最近ようやく認知度が高まってきたFPですが、欧米諸国ではごく当たり前にFP相談が行われています。税務に関することは税理士に、法律に関することは弁護士に相談するように、お金に関することはFPに相談するのが自然な流れといえるでしょう。

FP相談に興味をお持ちの方は、ぜひこの機会に勇気を出して一歩踏み出してみてください。FP相談をきっかけに、あなたの人生はより充実したものへと変わっていくはずです。

無料でFP相談を試してみたい方、自分に合うFPを探している方は、一度当サイトの「オカネコ」をご利用ください。オカネコは、FPなどお金のプロに無料かつ匿名でチャット相談できるサービス。チャット形式なので自分のタイミングで相談することができ、わざわざ外出する必要もありません。ぜひ気軽に利用してみてくださいね!

オカネコマガジン編集部

オカネコマガジンは、お金の悩みを抱えるユーザーとお金の悩みを解決する専門家をマッチングするサービス「オカネコ」を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ、本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村 仁)が運営する、みんなのお金のことが分かるオウンドメディアです。

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