金投資のメリットやデメリットは?投資の方法も解説

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こんにちは、ファイナンシャルプランナーの池田昇太です。

2020年10月現在、日本では投資に対する興味が高まってるように筆者は感じています。株式やFX、債券、仮想通貨など、投資の種類はさまざまです。

この数ある投資商品の中でも、現在価格上昇し続け、2020年4月には40年ぶりに最高値更新したものが出てきました。
それは「金」です。

田中貴金属工業の金価格推移を見ると、1980年の1gあたり6495円を超え、1gあたり7164円となりました(2020年10月2日時点)。

今まで金は、経済危機や有事の際に「資産の避難先」とされてきた歴史があります。
このコロナ禍において金は再び注目されてきており、今後も金投資に関心を持つ人は増えていくでしょう。

しかし中には、「金投資ってどんなリスクがあるんだろう」「どういう時に金って値上がりするの?」「金投資にはどんな方法があるのか知りたい」などと考えている人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、金投資のメリット・デメリット、金投資の特徴や種類について解説します。

ぜひ今後の投資に役立ててください!

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金投資をするメリット

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金投資には、株式や債券、不動産には見られないメリットがあります。
ここでは金投資のメリットを3つご紹介しましょう。

①金投資のメリット:信用リスクが存在しない

信用リスクとは、企業や国などの破綻により、利息や元本などを受け取れない危険があることを指します。
例えば株式の場合、企業の業績が悪くなれば価値は下がります。
また日本円の場合は、仮に日本が財政破綻したとすれば、日本円の価値は大きく下がるでしょう。

このように株式や通貨には、発行元の破綻による信用リスクが付きまといます。
ですが金は発行元がないため、信用リスクもありません。

②金投資のメリット:価値の基準が世界共通となっている

2つ目のメリットは、価値基準が世界共通である点です。
日本やアメリカ、そしてヨーロッパでも、金に対する認識は同じ。
そのため、他の資産と比べて換金性に優れている強みがあります。

一方で不動産や土地などは、需要が低いとすぐに売却できないケースがあるでしょう。
国内の不動産・土地であれば、同じ国内で不動産・土地を欲しがる人がいない限り、売却できません。

しかし、金の場合は国内・界隈問わず、すぐに売ることが可能です。

③金投資のメリット:インフレによるリスクが低い

3つ目のメリットは、インフレに強いことが挙げられます。
インフレとは、モノ・サービスの価値が上がることです。
金は実物の資産であるので、物価が上がれば金の価値も上がる傾向があります。
そのため金はインフレに強い資産であると言えるでしょう。

それに対して債券や固定金利の定期預金は、インフレに強くありません。
なぜなら物価が上がっても、金とは違って金融商品自体の価値は上がらないためです。

金投資をするデメリット

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金投資による利益は、基本的に購入価格と売却価格の差しかありません。
株などとは違って利息や配当の利益がないことや、管理上のリスクが存在することを押さえておく必要があります。

詳しく見ていきましょう。

①金投資のデメリット:利子や配当は得られない

金投資では、利子や配当による利益を得られないデメリットがあります。
株式の場合は、定期的に配当金や株主優待などの受け取りが可能。
また、定期預金や債券なら利息がもらえます。

しかし、金は保有していても配当金はもらえませんし、利息もつきません。

②金投資のデメリット:管理上のリスクがある

金貨や金地銀を保有する場合、現物の金をそのまま管理することになります。
そのため盗難や紛失のリスクがあるので、注意が必要です。

ただし純金積立や金ETFなら、現物を手元に置いておくことはありません。

金投資の値動きの仕組みと価格推移

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先ほど、金のメリットの1つとして「金も現物であるため、物価が上がれば金の価格も上がる傾向がある」と説明しました。
それでは、他に金の価格が変動する要因はあるのでしょうか。
また、ここ数年の金の価格は、どのように推移しているのでしょうか。

詳しく見ていきます。

金の価格が変動する要因

金の価格が変動する要因のひとつは、「需要に対して供給が追いついていない」ため。

一般的にモノやサービスの価格は、需要と供給のバランスによって決定します。
例えば日本中の人がマスクを欲しがっているにもかかわらず、マスクの生産が追いついていない状況下では、マスクの値段は上がるでしょう。

つまり、需要に対して供給が間に合っていない時、値段は上がるのです。
需給のバランスによって価格が変動するのは、当然マスクだけではありません。
金にも同じことが言えます。

多くの人が金を求めれば求めるほど、金の価格は上がっていくでしょう。

 

2つ目の要因は、「米ドルの値動きに影響される」ため。
金の価格は、米ドルの価格と逆に動くケースが多いのです。
アメリカの景気が良い時は、米ドルの価値が上がりやすいので、金に対する需要は低くなり、価格も下がります。
反対にアメリカが外国の国と揉めたり、アメリカ経済が傾いたりした場合は、米ドルの価値が落ちるかもしれないので、米ドルを持っていても安心できません。

そのため、不安を解消するために米ドルから金に資産を移す人が増え、その結果として金に対する需要は高くなり、価格も上がるのです。

近年の金の価格変動推移

「金の価格は米ドルの価格と逆に動くケースが多い」と説明しましたが、近年の金価格は、そのケースに当てはまらないような動きをしています

実際に過去5年間における米ドルと金の値動きを見てみましょう。

まずは米ドルの値動きをご覧ください。

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※出典:株探|米ドル/円レート(0950)チャート

こちらは2015年5月から2020年9月までにおける、米ドル/円の通貨ペアの値動きです。次に金の値動きを見てみます。

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※出典:田中貴金属工業|月次金価格推移

 

赤線は田中貴金属が算出した参考小売価格です。
両方の値動きを見ると、金と米ドルは必ずしも逆の動きをしているわけではないことが分かるでしょう。

特に2019年5月以降、金の価格は上昇し続けています。
金は円建て換算で6500円を超え、2020年4月には40年ぶりに過去最高値を更新しました。

金が価格上昇を続けている理由の1つは、おそらく新型コロナウイルスが関係していると考えられます。
新型コロナウイルスにより各国の経済は大打撃を受け、国が発行する通貨に対する信用が揺らいでいるのではないでしょうか。

そこで通貨の代わりとして、金に資産を避難させていることで金の価格が上昇しているものだと考えられます。

金投資の種類とそれぞれの特徴

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ここまで読んで、「金に投資してみたい!」と考えている人もいるのではないでしょうか。

とはいえ、金にもさまざまな種類があり、それぞれ特徴も異なります。
そのため金投資を始める前に、金投資の種類と特徴を知っておきましょう。

現物を直接購入する「金貨・金地金」

金投資には、金貨や金地銀(平らな板のような形をした金のことを指します)を直接購入する方法があります。

現物が手元にあるので、「金を買った!」という実感が持てるでしょう。
ただし、現物を保有する場合は、盗難や紛失のリスクを考慮しなくてはなりません。

また、保管のために金庫を購入したり業者を利用したりする場合は、追加でコストが発生します。

少額から投資ができる「純金積立」

純金積立とは、毎月一定の金額分の金を購入していく投資方法のこと。
1000円単位から買えるので、「投資でお金を失うのが怖い...」と感じる人におすすめです。
さらに一部の会社では、積み立てた金を引き出し、現物にすることもできます。

このように純金積立は少額から購入可能であったり、現物に替えることができたりする強みがある一方で、手数料が高めな点に注意しましょう。

売買手数料で2.5~3.5%程、入会費・年会費は0円~1000円程、そして保管手数料は0円~年間3000円程必要です。
また、運営・管理会社が破綻するリスクも押さえておくようにしてください。

少額で運用できる「投資信託」

金に関連する投資信託を購入する方法もあります。
投資信託とは、資産運用の専門家が一般投資家からお金を集めて、代わりに運用してもらう投資方法です。

金関連の投資信託の特徴は、金や金に関係する金融商品に分散投資すること。
多くの銘柄は、金の値動きにほぼ連動します。

純金積立同様、少額から運用可能なので、初心者でも比較的安心して挑戦できるでしょう。
さらに投資信託を取り扱う業者が破綻した場合でも、顧客の保有資産は保護されるので、投資金額がゼロになる心配はありません

ただし投資信託は、運用を専門家に依頼するため、運用管理費用という手数料が発生します。
また、現物に替えることはできないので、ご注意ください。

証券口座で管理ができる「金ETF」

ETFとは「上場投資信託」のことであり、証券会社で購入できる投資信託だとご理解ください。
金ETFは金の値動きに連動しますので、金の価値が上がれば金ETFも上がります。

金関連の投資信託と同じく、証券会社が破綻しても投資家の資産は保護されるので、投資金額すべてを失うリスクはありません。
また、金関連の投資信託よりも運用管理費用が安い傾向にあります

金ETFの注意点は、現物の金に替えられないケースが多い点や、毎月自動的に一定額の購入が困難である点などが挙げられるでしょう。

レバレッジ効果を得られる「金先物取引」

先物取引とは、先に価格を決定し、後で取引を行うこと。
例えば、半年後に金を1グラム購入したいと考えている人がいたとします。
この人は先物取引を利用することで、今の価格で金を買う約束をし、半年後に1グラムの金を受け取れるのです。

この時に金の価格が1グラム5000円であり、半年後に暴騰して7000円になったとしても、先物取引なら1グラム5000円で金を買えます。
そうすると2000円分の利益が発生。

反対に、半年の間に暴落して1グラム2500円になってしまったとしても、1グラム5000円で金を買わなくてはなりません。
この場合は2500円の損失ですね。

このように先物取引では、将来価格の変動により利益が出ることもあれば、損することもあります。

また先物取引では、預け入れたお金を証拠金とし、何倍ものお金を動かせるのです。
これを「レバレッジ効果」と呼びます。

例えば1万円を証拠金としてレバレッジ10倍の取引をする場合、実際には1万円しか持っていないにもかかわらず、10万円分の取引が可能。

ただし、レバレッジ10倍での取引では、利益は10倍になりますが、損失も10倍に。
高いレバレッジ取引は、ハイリスクハイリターンですので、初心者にはおすすめしません

金関連の会社株に投資する「産金株投資」

産金株投資とは、金関連の会社株に投資する方法を指します。
金を直接保有したくない人や、金投資と同時に株式投資にも挑戦したい人におすすめです。 

有名な企業は住友金属鉱山、三菱マテリアル、アングロゴールド・アシャンティなど。産金株投資は、金自体を保有するわけではないので、保管料や年会費は発生しません。

産金株投資のメリットは、他の金投資の方法とは違って配当金や株主優待が出るところがあること。
一方デメリットは、会社株であるので、会社の業績によって株価が左右される点です。

金投資商品の選び方のポイント

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金投資にはさまざまな方法があることをお伝えしてきましたが、数が多いため「結局どれを選べばいいの?」と悩む人もいると思います。

そのため金投資商品を選ぶポイントもお伝えしますので、参考にしてください。

現物にこだわるなら金貨や金地金にする

現物の金を手元に置いておきたい場合は、金貨や金地銀がおすすめです。
また、利用する会社によっては純金積立も現物に交換できるところがあり、金ETFも一定数以上の購入により現物交換可能となるケースがあります。

手軽に金投資を始めたいなら純金積立にする

手軽に金投資を始める場合は、純金積立や金関連の投資信託が良いでしょう。
純金積立も投資信託も、1000円単位といった少額から投資可能
大きな投資額を用意する必要がないため、手軽に金投資をしたい人や投資初心者に向いています。

手数料を考えて選ぶ

同じ金投資でも、利用する会社や金融商品によって手数料が異なります。
一般的な相場は以下の通り。

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金貨や金地金は、取り扱う量により手数料が異なります。 

例えば田中貴金属工業の場合、5g~20gで4400円、50gで8800円、100g~300gで1万6500円と手数料が上がっていきますが、500g以上で手数料不要です。

また、産金株の購入価格は、取引価格が10万未満なら無料のところもあれば、100円前後の手数料を取るところもあります。

 

この表を見ると、手数料負担の少ないのは金ETFか産金株のいずれかになりそうですね。

ただし、産金株は、証券会社によっては1株当たりからの購入しかできないケースもあり、その場合は購入価格が1万円以上になるかもしれません。

金とプラチナ投資の違いは?

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プラチナは金よりも希少性が高く、以前は金の価格を上回っていました。

しかし、プラチナの価格は近年下がってきています。
10月2日時点でのプラチナの価格は、1gあたり3428円(金は先述した通り、1gあたり7164円)。

加えてプラチナの供給は7割近くが南アフリカとなっており、南アフリカの情勢によりプラチナ価格が左右されがちです。

一方で金の産出国は、中国・オーストラリア・ロシア・アメリカ・インドネシアなど。

 

以上のことを考慮すると、プラチナよりも金の方が投資商品としてバランスが取れていると考えられます。

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今回は、ここ1~2年で価格上昇を続けている「金」の投資について解説しました。
金投資には信用リスクがないことや、換金性に優れているなどのメリットがある一方で、利子や配当が得られないなどのデメリットがあります。
また、金投資にはさまざまな種類があるため、それぞれの特徴を把握して自分に合った投資方法を選ぶことが大切です。

この記事を参考にぜひ検討してみてくださいね。

 

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この記事の専門家

池田 昇太

    コメント 大学卒業後、介護施設に就職。本業と並行しながら、FP技能士2級を取得。過去に投資詐欺に遭った経験があることから、「人々のお金の不安を解消したい」という想いを抱きつつ、FPとして相談・執筆業を行う。不定期でウェビナーを開催しており、資産運用や保険などについての講演をしている。