資産運用の区分けを初心者向けにプロが解説

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【執筆者:菅原 良太(いろは塾)】 

中立な立場からお客様に資産運用の提案を行いたいと考え独立起業し、IFAとなる(IFAとはIndependent Financial Advisorの略で、独立系ファイナンシャルアドバイザーと訳す)

更に”客観的に誰がどう見ても中立な立場”になりたいと思い、資産運用のノウハウ提供を目的とする「投資のいろは塾」を立ち上げ。

 

 

コロナショックで株価は大きく下がり「今がチャンスだ」ということで証券口座の開設が急増しているという話をよく聞きます。

しかしながら、日本人は資産運用に関して勉強する機会無いに等しく、口座を開設したもののどうすればいいか分からないという方が非常に多いのではないでしょうか。

 

この記事では、投資家が「資産運用の目的」を明確に理解し、生涯に渡りぶれない軸を身に着けて頂くために必要な考え方を記します。

 

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■ そもそも資産運用とは

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「資産運用って何ですか?」


と聞かれたら皆様は何と答えますか?
「お金を増やすこと」と答えることがほとんどかもしれません。それだと、意味をはき違えた解釈になります。

 

資産運用とは英語で“Asset management”と言います。「マネジメント」という言葉が入っていますね。わかり易く言い換えると資産運用とは「(自己)資産マネジメント」なのです。単に資産運用と聞くよりは、ちょっとニュアンスが違いませんか?

 

皆様は自分の資産の管理者なのです。スポーツでいうと「監督」です。資産運用とは「自分の資産を守るためにどうするか」という事を考えることなのです。

 

 

■ 「どうするか」の3つの区分け

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ここからが本題となります。では、どのようにして資産マネジメントしていくのか。これには資産運用を3つの区分に分ける必要があると考えています。

 

早速ですが、筆者の考える資産運用の3つの区分とは

  • インフレ対策
  • 投資
  • 投機

です。資産運用を始めたばかりの個人投資家にとって重要だと思うものの順に並べています。それぞれについて説明していきたいと思います。

 

 

■ インフレ対策

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インフレとは

「将来のインフレに備えて資産運用を」などとよく聞きませんでしょうか。インフレとはインフレーション(Inflation)の略で「物価が継続的に上昇していくこと」を指します。

 

身近な例で言うと、これから迎える夏に人気が出る「アイスクリーム」。数年前は100円程度で買えていませんでしたか?今ではコンビニで買うと140円くらいするものがほとんどになっています。

インフレになると「同じもの」の価格が上がります。昔100円で買えたピノが今140円になったりするわけです。実に40%の値上りです。1000円持っていると10個買えたピノが、今では7個しか買えません。

 

何もアイスクリームだけが値上りしているわけではありません。スーパーに行ったとき「最近、やたらとモノの値段が高いな」と思いませんか?以前は5万円の食費で済んでいたものが、6万円、7万円とかかってくると貯金は減ってしまいます。

それは、浪費せずして資産を減少させていることになります。これがインフレによる資産減少です。インフレ回避のための資産運用とは、物価が20%上がったなら、自身の資産も20%増える様にしておくという考え方です。

 

 

日本のインフレ推移

では、もう少し詳しく見て行きましょう。 

アイスクリームの例は極端だったのですが、この数年間で物価がどのくらい上昇しているか皆様は把握していらっしゃいますか?下表をご覧ください。

 

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こちらは、日本の食料品の消費者物価上昇率をチャートにしたものです。簡単に言うと、食べ物の年あたりの値上がり率を平均したものです。

 

グラフは2013年から2014年にかけて上昇し、その後下落しているように見えますが、実際は上昇率が低下しているだけで、食料品価格は継続的に上昇していました

2013年の上昇率が高いですが、これには「アベノミクス」がその年に始まったことと大きな関係があります(今回は説明しません)。食料品価格が上昇し始めた2014年以降、具体的な数字を見ると

  • 2014年・・・4.28%
  • 2015年・・・3.57%
  • 2016年・・・2.06%
  • 2017年・・・0.70%
  • 2018年・・・1.62%
  • 2019年・・・0.20%

となります。2013年を100として考え、2019年時点でどのくらい物価が上昇したかというのを計算すると、

 

100×1.0428×1.0357×1.0206×1.07×1.0162×1.002=120

 

になります。(小数点以下切り捨て)

要するに、2013年に100円であったものが、今は120円になっているという事です。食料品は平均的に2割値上りしているという事ですね。

 

 

インフレから資産を守るには 

ここで質問です。

この2013年からの数年間で、皆様の資産は2割増えましたでしょうか。日々の生活費が20%上昇しているのであれば、自身の資産も20%増えていないと生活は苦しくなります。ついでに言えば、資産運用と関係はありませんが、収入も2割増えていないといけませんね。

 

この物価の上昇から資産を守り、物価が20%上昇したなら、自身の資産も20%増える様にしておくのが、インフレ回避のための資産運用です。

 

これが、一般的な投資家が最も行わなければならない資産運用であると思います。ではどのようにすればよかったのでしょうか。結論は「日本株を買っていればよかった」という事になります。

 

誤解されがちなのですが、株というのはギャンブルでも何でもありません。きちんとした「資産」です。今回は説明しませんが、インフレになれば全体的に株は上がる様になっています。これは基本中の基本です。理屈は今後説明する回を設けますので、とにかく覚えておいてください。

 

2013年以降の株価上昇率を見て行きましょう

 

2013年以降の日経平均株価の推移

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このチャートを見ると、2013年から日経平均株価はおよそ2倍になっています。(ざっくりです。)

という事は、100%上昇したという事になりますね。

皆様の貯金が2013年に100万円あって、それを全額日経平均に連動するETF(上場投資信託)に変えておけば、200万円になっているわけです。

 

しかしながら、株は当然下がることもあるわけです。ですので、全額という選択は資産マネジメント行う観点から言うとマネージャー失格です。

今回の場合、物価の上昇は20%ですので、逆算すると20万円だけ日経平均に連動するETFを買っておけば良かったという事になります。それが2倍の40万円になり、貯金の残高80万円と合わせると120万円になります。これでインフレ対策成功という事になります。

 

将来のインフレが心配でどうしようと悩んでいる人もいらっしゃると思いますが、心配であれば上記の様な日本株の全体的な動きに連動する商品を資産の一部(上記ケースでは預貯金の20%)に組み込むだけで済むかと思います。色々悩む必要はありません。

 

 

■ 投資

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投資とは広い意味で使われますが、ここでは将来性に「賭ける」投資と説明します。

 

そもそも投資というのは起業家に対して投資家が資金を出し、その起業家が事業を行った結果、利益を出せば利益の分け前をもらうというものです(もちろん、起業家と投資家が同じ場合もあります)。

上場企業の場合、企業が成長すると「株価が上昇する」か「配当がもらえる」という形で投資家はリターンを得る事が出来ます。うまく行けば数年かけてリターンが10倍になるようなこともあります。ギャンブルで使う賭けではなく「夢にかける」という表現が相応しいかもしれません。

 

会社の持ち主は投資家であり、結果的に会社が倒産したらそれは投資家の責任になります。ですので「将来のリターンを期待するのだけれども、最悪、0になっても文句言いません」というのが投資の本来の考え方です。

それ故に、投資を行う資格のある人は、余裕資金のある方。そして、その企業が成長するのを待ち、応援できる方でないとこの投資というやり方には合いません。

 

余裕資金というのは、銀行に置いてある現金の事ではなく、ご自身、もしくは家計の純資産があるかないかを基本にしてください。

簡単に言うと「全財産−借金=余裕資金」という考え方です。

 

例えば、銀行預金が1000万円あったとしても、家のローンが2000万円、家の売却価値が1000万円であれば、余裕資金は0円です。

➡家の売却価値(1000万円)+銀行預金(1000万円)-家のローン(2000万円)=0

 

しかし、その家の売却価値が3000万円であれば、余裕資金は2000万円になります。

家の価値(3000万円)+銀行預金(1000万円)-家のローン(2000万円)=2000万円

 

投資に回すお金は「無くなっても生活に支障のない」お金で、なおかつ、1点張りをしない様に分散をしてください。「この会社は絶対に成長する!」と思い込んで余裕資金を全額つぎ込んだのに、何年も下がり続け、やむなく損切などという事はよくある話です。投資に関しても詳しくは、別の機会にお話します。

 

 

■ 投機

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投機とは、名前の通り、利益追求を目的とした株の短期売買等を指します。

 

トレードなどと表現されることもあります。有名なデイトレーダーがテレビに出たりしていますよね。今年は〇億儲けたとか、そういう話を聞くと、羨ましくなり「いざ自分も!」と参戦する人非常に多いように思います。

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  • テンバガー発掘法

このようなタイトルの本を見かけたことはありませんでしょうか。書店の資産運用コーナーの一番見やすいところにこのようなタイトルの本がぎっしり並んでいると思います。

 

しかし、ほとんどの人が夢破れて退場するのが現実です。短期取引は、ゼロサムゲームだからです。

 

ゼロサムゲーム・・・参加者の損益を合計すると0になるという事。例えば、3人の取引参加者が100万円ずつ持っていて、3人だけで株の売買を行う。この時、1人が+30万円、もう1人が+20万円だと、残りの一人は−50万円になります。30+20-50=0というように、合計が0になるので、ゼロサムゲームです。

 

このゼロサムゲームの参加者は、機関投資家などのプロ投資家や凄腕トレーダー達です。そこに、ちょっと小遣い稼ぎにと参入すると、搾取されるのが当たり前です。相手が強すぎるのです。

株の世界にランク分けはありません。参入したその日から世界大会が始まるわけです。スポーツの世界で今日始めた草野球チームが、プロ野球チームの1軍と対戦しても勝てるわけありませんよね。極端に言うと、そのような世界に手を出すという事なのです。

 

残念なことに、資産運用の情報はこの投機の情報であふれています。何故かというと、一番魅力的だからです。人間の心理としては「なるべく短期でなるべくたくさん儲けたい」という本心があり、そこに情報を提供することが一番のビジネスになるのです。

 

人気の出ている投資系youtuberを見てもほとんどが、投機に対するアドバイスです。そもそも勝てるなら自分が勝負して儲ければ良い世界。人に売買のアドバイスをすることで収入を得ているという事は、その人も安定して勝てないのか、他に裏があるかです。

 

 

■ まとめ 

以上3つの区分を説明しました。冒頭に申したように一番大切なのは、インフレ対策。次に余裕のある人がリターンを期待した夢にかける投資、ギャンブルが好きでどうしてもやりたい人は投機もどうぞという様な考えです。

 

いま皆様はどの区分の資産運用を行っていますか?投機や投資に重きを置いている方は、一度見直しをされてはいかがでしょうか。

 

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執筆者

30代 / 得意分野:資産運用

菅原 良太

  • 資産運用

コメント投資のいろは塾の菅原です。大手証券会社にて資産運用コンサルティング営業に従事。1000件以上の口座を担当。どうしても会社側の意向に沿った提案をしないといけない状況に疑問感じ、中立な立場からお客様に資産運用の提案を行いたいと考え独立起業し、IFAとなる(IFAとはIndependent Financial Advisorの略で、独立系ファイナンシャルアドバイザーと訳す)
更に”客観的に誰がどう見ても中立な立場”になりたいと思い資産運用のノウハウ提供を目的とする「投資のいろは塾」を立ち上げ。
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