【執筆者:西出 滋】
銀行、証券・投資顧問、保険と金融3業態すべてを経験した、金融業界25年のFP。外資系投信投資顧問とヘッジファンドで年金運用のファンドマネージャーを歴任しており、特に資産形成・資産運用の相談を専門としている。
得意分野: 資産運用、ライフプランニング、教育資金、保険、住宅ローン、老後資金、相続、投資/お金の勉強
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- ■ Fear & Greed Indexとは
- ■ Fear&Greed Indexは極端に弱気へ
- ■ VIXとは
- ■ VIXの過去急上昇要因とその数値
- ■ そろそろ底値を探る展開か
- ■ どんなことでもOK!お金のプロに相談しよう
※ この記事は2020年3月2日に公開された内容になります。
COVID–19(新型コロナウィルス)の影響で世界的に株価が急落しています。
市場参加者は、
- どこまで株価は下落するのか?
- 下げ止まるのはいつなのか?
- 世界経済は不況入りするのか?
恐れをなして見守っている状況です。
投資家心理を表す代表的な指標にFear&Greed IndexとVIXがあり、両指数とも先週1週間で急激に悪化しました。
過去の推移と比較すると、既に悪化しきった隠の極と言える状態です。短期的には底値(ある期間で最も低い値段)を探る展開になりそうです。
今回は、今後株価がどのように変化するのかの予測とその根拠を紹介します。
■ Fear & Greed Indexとは
米ニュースメディアCNNが独自の計算式で算出する恐怖(Fear)と強欲(Greed)の指数(Index)です。
投資家心理がリスクオンになっているか、リスクオフになっているかを数値化した指標です。 数値が大きいほど投資家心理が強気(リスクオン)であり、株式等のリスク資産に資金が既に流入済み、
数値が小さいほど投資家心理が弱気(リスクオフ)で、株式等のリスク資産から資金が流出し、既に金や国債などの安全資産に資金が流入済みした状態だと判断できます。
【Fear & Greed Index】
https://money.cnn.com/data/fear-and-greed/
計算方法
https://money.cnn.com/investing/about-fear-greed-tool/index.html
【投資家センチメントの区分】
0- 25・・・Extreme Fear(極端に弱気)
26- 50・・・Fear(中立から弱気)
51- 75・・・Greed(中立から強気)
76-100・・・Extreme Greed(極端に強気)
■ Fear&Greed Indexは極端に弱気へ
直近2月28日(金)のFear&Greed Indexは10で、投資家心理は極端に弱気な状態です。
- 1週間前は44
- 1ヶ月前で52
- 1月下旬では70台
でした。
新型コロナウィルスの影響で急激な悪化し、短期的には売りたい投資家は売り切った(売りたい投資家がいなくなった)状態と言えます。
隠の極(これ以上悪化のしようがないほど悪化した状態)と表現しても良いでしょう。
■ VIXとは
VIXはボラティリティ・インデックスの略です。
シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、米国の代表的な株価指数であるS&P500を対象とするオプション取引のボラティリティ(変動性)を元に算出、公表しています。
数値が低いほど投資家は慢心状態にあり、高いほど投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされます。
【VIXチャート】
https://jp.tradingview.com/symbols/CBOE-VIX/
VIXにはFear&Greed Indexと異なり、
リスクオン・リスクオフの明確な基準はありません。
概ね10−20の間で推移し、
筆者は感覚的に
10を下回ると極端に強気、
10–15が強気、
15–20が中立、
20以上で弱気、
40を超えてくると極端に弱気と
判断しています。
VIXはCOVID–19が明らかになった1月下旬から2月頭にかけて一旦20に近づきましたが、その後落ち着きを取り戻しました。しかし、イタリアで国内感染が明らかになった2月21日以降急激に上昇し、
2月28日(金)には、一時49近くに達しました。
■ VIXの過去急上昇要因とその数値
- リーマンショック 89
- NY同時多発テロ 49
- アジア通貨危機 48
- ギリシャ危機 46
- チャイナショック 28
過去のショックと比較して直近の49は充分に高い水準です。
これを超えるのはリーマンショックしかなく、COVID–19がリーマンショックに匹敵する経済危機を引き起こすとは思えません。
短期的には隠の極を迎えていると言っても良いでしょう。
■ そろそろ底値を探る展開か
Fear&Greed Index、およびVIXの両指数共に急激な悪化を示し、短期的には隠の極と言える状況です。おそらく短期的には、売らなければいけない投資家は売り切った状態に近いでしょう。
一方で、反発したとしても戻り売り(一時的に株価が戻った時に売りが出ること)に押される可能性が高く、すっきり上昇するのは難しいでしょう。
ここからは弱気と強気の綱引きとなり、株価は底値を探る展開となると予想します。
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【執筆者:西出 滋】
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