執筆者:FP(元外資ファンドマネージャー)西出滋
得意分野:資産運用、ライフプランニング、教育資金、保険、住宅ローン、老後資金、相続、投資/お金の勉強
■株主優待で株の銘柄を決めるのはあり?
元外資ファンドマネージャーの西出滋です。
「株主優待」という言葉を耳にすることも多いかと思います。
株主優待狙いのおすすめ銘柄や優待ランキングなども雑誌で特集されていますよね。
しかし、株主優待は本当にお得なのでしょうか?
実は株主優待は資産運用という視点で考える必要があります。
株式投資の本質は、株価が値上がりするかどうかだからです。
今回は株主優待について解説していきましょう。
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■そもそも株主優待とは?
株主優待とは、企業が株主に自社サービスの割引券や商品などをプレゼントすることを言います。
実は株主優待は、ほぼ日本独特のものです。
海外でも一部はありますが、これほど多くの優待があるのは日本だけ。
日本人はお得感が好きなので、企業側の戦略なのです。
配当などに加えて、「優待があると投資しやすいのでは?」ということ。
株主優待の具体例としては、オリエンタルランド、カゴメなどでは自社のサービスを提供しています。
自社サービス関係なく、カタログギフトから選ぶようなものや、クオカードやお米カードなどの金券を配るようなものまであります。
■株主優待は値上がり益につながるのか?
優待があると、優待目的で買う人がいるので短期では値上がりはあります。
ただ、優待の権利獲得がなくなった瞬間に下がることは往々にあります。
特に企業の業績が持続的に上がっていくことが難しい場合、優待だけでお得感を出し、株主にアピールしている企業もあるのです。
優待狙いの投資は株式投資の本質ではないので、個人的には好きではありません。
優待は注目すべきではないと思っています。
■優待以外の株主還元とは?
このように、株式投資において、個人的には株主優待はそこまで注目しなくていいと思っています。
では、株式投資ではどんなことに注目すればいいのでしょうか?
そもそも株主優待は、株主還元の3つの方法のうちの1つにすぎません。
3つの株主還元は、以下の通り。
- 優待
- 株式配当
- 自社株買い
優待については、先ほど説明したので、株主配当と社株買いについて解説していきましょう。
(1)株主配当
株主配当とは、企業が稼いだ利益の一部を、株主へ支払うお金のこと。
私は、株主優待より株主配当が良いと考えています。
ダイレクトにお金が入ってくるので良い株主還元でしょう。
しかし、問題点としては株主配当には2重課税というものがあり、配当されるお金にも税金がかかること。
ただし、ダイレクトに入ってきたお金(配当金)で再投資をすれば、複利運用によって資産が増える可能性があります。
株主優待はもらったらそれで終わりですが、株主配当なら再投資によってさらにお金を増やすことができるのです。
資産を増やすための配当金の再投資と複利効果についての詳しい解説は、こちらの記事でご覧ください。
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(2)自社株買い
自社株買いとは、企業が発行している株式を、自らの資金を使って市場から買い戻すこと。
自社株買いを実施する企業は、自社の株が割安だと考えているサインです。
そのため、株価にダイレクトにかかわってくきて、株価が強くなりやすいです。
■資産を積極的に増やすなら配当金や自社株買いがおすすめ
私が個人的に良いと考える順番は、以下の通りです。
自社株買い→株式配当→株主優待
欧米の企業も株主優待はほとんどなく、自社株買いと株式配当で株主還元を行っています。
日本に比べて米国の株価が強い要因の一つには、こうした株主還元を積極的に行っているからという見解もあります。
初心者の方が株主優待をきっかけに、株式投資を始めてみるというのはありだと思います。
優待があるから株価が下がりづらい、結果的に損をすることは少ないということもあるでしょう。
しかし、自分の資産を積極的に増やしたいというのであれば、優待よりも配当や自社株買いに注目するほうがおすすめです。
今回の記事の内容についてYoutubeで詳しく解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
【優待より注目すべき指標を公開】株主優待のおすすめ銘柄やランキングを狙うのは良くない投資!?優待で生活している人もいるけど資産運用の視点ではどうなの?
また、Twitterやnoteでも役立つ情報を発信しているので、ぜひご覧ください。
■投資の不安や疑問…執筆者のFPに相談してみよう
株主優待をはじめとする株主還元について解説しましたが、「もっと詳しく知りたい」「興味はあるけど、具体的に何から始めればいいかわからない」という人は、資産運用のプロである筆者に直接聞いてみましょう!
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※ディスクレーマー※
この記事(以下、本記事)が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、読者様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本記事に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。本記事は、投資された資金がその価値を維持または増大を補償するものではなく、本記事に基づいて投資を行った結果、読者様に何らかの障害が発生した場合でも、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
※本記事は2020年4月19日に「西出滋@元ファンドマネージャー」のnoteにて公開した記事を編集部で一部加筆・修正したものです。

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西出 滋
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コメント皆さん、はじめまして!ファイナンシャルプランナー(FP)の西出(にしで)でございます。
銀行、証券・投資顧問、保険と金融3業態全てを経験し、金融業界25年のFPです。自身の経験で培った知識を活かしてお客様の質問にお答えしています。外資系投信投資顧問とヘッジファンドで年金運用のファンドマネージャーを歴任しており、特に資産形成・資産運用のご相談を専門にしています。
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