執筆者: 西出 滋 @元外資ファンドマネージャー
得意分野: 資産運用、ライフプランニング、教育資金、保険、住宅ローン、老後資金、相続、投資 /お金の勉強
- ■ ここ最近、アメリカ・日本ともに株価が強い!その理由は2つ!
- ■ 見出しに踊らされていませんか?これでどれだけ持ち直せるか?
- ■ 相場の格言:デッドキャットバウンスの状況だと判断しています
- ■ 1929年に起こった大恐慌が参考になる!
- ■ 今後の経済活動の停滞が、どれだけ影響があるか?
- ■ どんなことでもOK!お金のプロに相談しよう
今回は、YouTubeの視聴者やTwitterから質問が多い
「株価は底を打ったの? もう買いなの?」
について私の見解を書いていきます。
※ この記事は2020年4月8日に公開されたものです。
■ ここ最近、アメリカ・日本ともに株価が強い!その理由は2つ!
最近、株価が強いです。
特にニューヨーク、アメリカの株式市場上がっていますね。東京も上がっています。
私が考えるこの株価上昇の理由は2つです。
・ニューヨークのコロナ感染者数が頭打ちしたように見える
・世界的に大型経済対策が打たれた
1つ目の要因:コロナ感染者数が頭打ちしたように見える
新型コロナウィルス感染者数がピークアウト(頭打ち)したのでは?
というのが、株価上昇の要因の一つです。
私も、これは確かに一つの指標だと思っています。ですので、これに株式市場が反応していると考えられます。
2つ目の要因:世界的に大型経済対策が打たれた
世界的に大規模な経済対策が打たれることが決定しました。
日米の経済対策は大規模です。
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アメリカ2.2兆ドル=約240兆円の経済対策
日本は108兆円(GDPの20%近く)
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ただし、これは注意が必要です。
日本の場合には、お金を使う部分は約39兆円なのです。
※アメリカは、ほぼ数字通り
実際に使う真水と呼ばれるのは39兆円、そして、今回2020年の新規の部分は、29.2兆円の投入
報道では108兆円となっていますが、実情は違うことを認識しておく必要があります。
これは数字のマジックなんですが、YouTubeで解説しています。
■ 見出しに踊らされていませんか?これでどれだけ持ち直せるか?
多くの人がヘッドライン(見出し)に踊らされているように感じます。
必要な所に必要なだけお金が流れるか?というと、どうしても時間がかかってしまいます。
中小企業や個人事業主などの事業主がそれまで耐えられるか?という問題もあります。
現状は政府の補償やコロナ感染者数がピークアウトになったという見方から影響は出ていませんが、まだ判断するには時期尚早だと思います。
■ 相場の格言:デッドキャットバウンスの状況だと判断しています
相場の格言でデッドキャットバウンスというものがあります。
意味の詳細は書きませんが、株式相場において下落相場でも一旦上昇することはある、ということです。
私は、現在の株価上昇はこのデッドキャットバウンスが起こっている状況だと判断しており、今後も株価が上昇する可能性は低いとみています。
■ 1929年に起こった大恐慌が参考になる!
今回の株価上昇は、1929年に起こった大恐慌が参考になります。
このときは、3年かけて90%株価は下落しました。
世界恐慌が始まった当初、3カ月くらいで高値から50%下がりました。そして、そのあと50%までは反発して戻しています。
これは、まさに今の状況と言えるのではないでしょうか?
そして、そこからダラダラと3年かけて大底の90%まで下落したのが世界恐慌です。
■ 今後の経済活動の停滞が、どれだけ影響があるか?
東京では、緊急事態宣言が出されることになりました。
このままいくと、企業業績も見通せないと思います。新しい期の業績予想が出せるか?という問題もあります。3か月ごとの決算では、今の期の業績予想が出せないと思われます。その場合、アク抜け感がでないと思います。
これらの理由により、今回の株価上昇は一過性の反発では無いかと私は考えています。
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これは、あくまで現時点(4月8日)での私の見解です。
相場は生き物ですので、常に変わります。
また、新たなニュースが入り、
見解に変更がありましたらお知らせいたします。
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今回のこの解説をさらに詳しくYouTubeで話しました。
ぜひ、見てもらえると嬉しいです!
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銀行、証券・投資顧問、保険と金融3業態全てを経験し、金融業界25年のFPです。自身の経験で培った知識を活かしてお客様の質問にお答えしています。外資系投信投資顧問とヘッジファンドで年金運用のファンドマネージャーを歴任しており、特に資産形成・資産運用のご相談を専門にしています。
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