大恐慌でも「複利効果」でお金を増やす!長期投資のやり方を解説

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執筆者:FP(元外資ファンドマネージャー)西出滋
得意分野:資産運用、ライフプランニング、教育資金、保険、住宅ローン、老後資金、相続、投資/お金の勉強

 

コロナショックにより株式市場が急落、急騰を繰り返し不透明感が強い相場展開となっています。
識者の中には長期的な視点で見れば、投資のチャンスだという意見もあり、投資を開始しようと検討する方も多いでしょう。
また、既に株式投資を実施していれば、損失を抱えて不安になっている投資家が多いと感じます。

株式投資においては、一般的に「世界の経済は成長し続けているため、長期投資をすれば大丈夫」と言われていますが、本当にそうなのでしょうか?

実は長期投資が成功するための条件には、ズバリ「配当の再投資」と「複利」にあります。
配当の再投資を行えば、複利効果によって大きな利益をあげることが期待できるのです。

今回は投資に携わるなら知っておくべき、「配当再投資」と「複利効果」について、また長期投資と絡めた場合の優位性と再投資のやり方をご紹介します。

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そもそも「複利効果」とは?

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複利効果のすごさを裏付けるエピソードとして、相対性理論を発見した20世紀最大の物理学者と言われるアインシュタインが残した言葉があります。

“Compound interest is man’s greatest invention. He who understands it, earns it. He who doesn’t pays it.”
(複利は人類最大の発明だ。
理解しているものは複利で稼ぎ、理解していないものは利息を払う。)

複利とは利息を元々の元本に加えて運用することを言います。

たとえば、100万円の元本で年利3%であれば、1年後に受け取る利息は3万円です。
2年目は、この3万円を加えた103万円を元本として運用するのです。

一方で、利息を受け取ったままで元本に加えないことを単利と言います。

複利のすごさはすぐには実感できませんが、長期になればなるほど力を発揮します。
雪だるまを作る過程で、最初のひと転がしではほとんど大きくなりませんが、最後の方にはひと転がしで思った以上に大きくなることに似てますね。

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複利と単利で運用した場合を比較してみよう 

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100万円を年利3%で30年運用した場合、複利と単利ではどのくらいの差が出るのでしょうか。
まずは、単利3%で運用した場合を見てみます。

単利3%で運用した場合 
1年後 103万円 
2年後 106万円 
・・・
・・・
10年後 130万円 
・・・
・・・
20年後 160万円 
・・・
・・・
30年後 190万円

一方、複利3%で運用した場合は以下のようになります。

複利3%で運用した場合 
1年後 103万円 
2年後 106.09万円 
・・・
・・・
10年後 134.39万円 
・・・
・・・
20年後 180.61万円 
・・・
・・・
30年後 242.73万円

単利と複利の差は10年くらいでは大した差ではありませんが、20年後には20.61万円、30年後には52.73万円と、加速度的に差が拡大していきます。

長期投資が必ず報われるわけではない理由

f:id:haruka_sako:20200415150449p:plainこの再投資、複利効果を実証した名著が、ジェレミー・シーゲル氏の「株式投資の未来」です。
米国株式市場は過去において数々の暴落を繰り返しながら、基本的に右肩上がりの上昇を遂げてきました。
表現を変えると、過去の高値を必ず更新し続けています。

しかし、「長期で米国株を保有していれば報われますよ」と言うつもりはありません。

その理由は、過去の高値を更新するまでに25年という時を要した期間があるからです。

それは記憶に新しいリーマンショック(サブプライムバブル)でも、ドットコム(IT)バブルでもなく、1929年に起こった大恐慌。

大恐慌前のピークは1929年9月3日で、米国の代表的な株価指数のダウ平均がその高値を更新したのは1954年11月24日です。

いくら株式投資は長期的視点でと分かっていても、25年もの間我慢して、やっと元本を上回った程度では報われたとは言えません。

しかもその過程では株価が最大で89%下落し、ピークからボトムまで3年間も下落トレンドが継続しています。
100万円の元本が11万円に減っている状態で、並の神経では投資を継続できないでしょう。

値上がり益がゼロでも配当再投資でお金が増える理由

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このように「長期で米国株を保有していても報われるとは限らない」のは、思いがけず期間がかかる場合があるためです。

しかし、株式には預貯金の利息に該当する配当があり、その配当を再投資した場合の複利効果を加味すると景色は一変します。

これも米国の代表的な株式指数であるS&P500指数を例にとってみます。
配当を元本に加えて再投資を継続すると、1929年9月3日のピークで投資した1,000ドルが、1954年11月24日に4,440ドルに。

値上がり益がゼロでも配当再投資だけで3,440ドルもの利益が得られたのです。

     <元本> 
1929年9月3日  1,000ドル 
1954年11月24日 1,000ドル 
   <配当再投資運用>
1929年9月3日  1,000ドル 
1954年11月24日 4,440ドル

しかも驚くことに、株価が同一期間一定で配当再投資を実施した場合、すなわち、大恐慌による89%もの株価下落がなかった場合では、同期間の運用結果は2,720ドルです。
なぜこんなことが起こるのでしょうか。

それは、株価下落によって配当利回り(一株当たり配当÷株価)が上昇し、再投資する際に購入することができる株式数(量)が増加するからです。

ダウ平均で言えば、ボトムで株価はおよそ10分の1になっているので、同じ配当で買える量は逆に10倍になります。
実際は1929年のピークから1933年のボトムにかけて業績悪化に伴い配当額は55%減少しましたが、それ以上に株価が下落したため配当利回りは上昇しました。

長期投資で利益をあげる3つのポイント

f:id:haruka_sako:20200415150724j:plain今後コロナウィルスの影響により、さらなる株価下落、業績悪化に伴う配当減少(減配)も予想されます。

しかし、配当を再投資した複利効果を味方につければ、株価が長期間低迷したとしても回復さえすれば最終的には大きな成果が得られるのです。

長期投資の観点で重要なのは、以下の3点。

1.株価が下落したときに投資をやめない
2.配当は再投資して複利効果を享受する
3.株価が回復する(倒産しない、業績が回復する)企業、指数を選ぶ


3つ目は初心者には難しいことかもしれませんので、専門家の意見を参考にしてみてください。
今回の内容を話したものを動画撮影してYouTubeで投稿しましたので、興味のある方はぜひご覧ください。

 
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本記事は2020年4月11日に「西出滋@元ファンドマネージャー」のnoteにて公開した記事を編集部で一部加筆・修正したものです。

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西出 滋

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コメント皆さん、はじめまして!ファイナンシャルプランナー(FP)の西出(にしで)でございます。
銀行、証券・投資顧問、保険と金融3業態全てを経験し、金融業界25年のFPです。自身の経験で培った知識を活かしてお客様の質問にお答えしています。外資系投信投資顧問とヘッジファンドで年金運用のファンドマネージャーを歴任しており、特に資産形成・資産運用のご相談を専門にしています。
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