コロナで40年ぶりの最高値!金投資の方法を元ファンドマネージャーが解説

f:id:haruka_sako:20200416113936j:plain

執筆者:FP(元外資ファンドマネージャー)西出滋
得意分野:資産運用、ライフプランニング、教育資金、保険、住宅ローン、老後資金、相続、投資/お金の勉強

 

金投資は2019年末から価格が急騰していることで個人投資家を中心に注目が集まっています。
さらに、2020年4月13日には、新型コロナウイルスの影響により、金価格は40年ぶりに最高値を更新。

「コロナショックの今、金への投資比率をあげた方がいい?」
「金価格の上昇はトレンドとなり得る?」
「このタイミングから新たにゴールド投資を開始すべき?」

このように、金投資について気になっている方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は金投資についてお話していきます。

    f:id:kenta_furumi_400f:20200331111557p:plain

\\執筆者に直接相談できる//

f:id:kenta_furumi_400f:20200406095816p:plain 

■1.金投資の優先度を上げるべき?その結論は… 

f:id:haruka_sako:20200416114142j:plain

新型コロナウイルスの影響により、金価格は最高値が更新されましたが、金投資は積極的に行うべきなのでしょうか?

先に結論を言えば、過去の平均リターンを根拠に資産形成中の個人にとって、金投資は優先度は低いと判断します。

そもそも金にはなぜ価値があるのでしょうか?

太古の昔から金の輝きに人々は魅了されてきました。
さらにはその希少性も価値に影響しています。
金は地球上にある絶対量が決まっており、その量は世界中でおよそ17万トン
これは50メートルプールおよそ3杯半くらいの量であり、かなり少ない量との印象を受けます。

また、その特性によって産業途で強い需要があります。
特性とは高い導電性と酸化による腐食に対する強い耐性です。
金メッキ加工したものは、年月を経ても錆びないため、電子部品の電導体やコネクタの部品として広く利用されています。

銀・銅の方が導電性は高いのですが、空気中で表面が化学反応を起こし導電性が低下するため、コネクタの材料として金が主に使用されます。
産業向けとして確固とした価値があると言えます。

しかし、金の全需要の中で産業用が占める比率はわずか10%程度(2017年実績)に過ぎず、大半は宝飾品で使用されます。

つまり、金は我々が価値があると思うから価値があるのです。

■2.金投資が報われない理由

f:id:haruka_sako:20200415150449p:plain

金に長期投資をしても報われません。

米国の有名大学院、ペンシルベニア大ウォートンスクールの教授ジェレミー・シーゲル氏は、1802年から直近までの主要アセット(資産)のリターンを計算しています。
筆者の手元には、2016年までの検証結果があるのですが、公表されている1997年までの実績を紹介します。(※)

  • 米国株(S&P500指数)
  • 米国長期債
  • 米国短期債
  • ゴールド
  • 物価上昇(CPI)

を比較しました。

比較してみると、金投資は残念ながら最下位でした。

なんと物価上昇に劣後しているのです。

【1802年に1ドル投資した場合の1997年時点の成果】

=============
■S&P500: 7,470,000ドル
■米国長期債:10,744ドル
■米国短期債: 3,679ドル
■物価上昇(CPI):13.37ドル
■ゴールド:11.17ドル
=============

1910年から1920年、1970年から1980年のように物価上昇を大幅に上回る成果を挙げる期間もあるのですが、長期で見るとお世辞にも良好なリターンとは言えません。

このように、を資産形成のメインに据えるのはリスクが高いと言えます。

※Stocks For The Long Run ーThe Definitive Guide to Financial Market Returns and Long-Term Investment Strategiesー (P5、FIGURE1-1参照)

 

\\執筆者に直接相談できる//

f:id:kenta_furumi_400f:20200406095816p:plain 

■3.金投資の位置付けとは?

f:id:haruka_sako:20200403105629j:plain

金は他の資産と値動きが逆相関になる傾向を持っています。

そのため分散投資の中の味付け的な存在として加えると、リターンが安定する効果があります。

世界最大のヘッジファンド創設者であり、著名投資家であるレイ・ダリオは、個人投資家の保有するポートフォリオとして、次のオールシーズンズ・ポートフォリオを推奨しています。

オールシーズンズ・ポートフォリオとは、その名の通りどんな季節(相場環境)でも安定したリターンを挙げることを目的としたもの。
そのため特性の異なる5つのアセット(資産)を組み合わせており、金もその一つに加えられています。

 

【4つの季節】
 インフレ 
 デフレ 
 景気拡大期
 景気後退期


【オールシーズンズ・ポートフォリオ】
 米国株·········································30.0%
 米国債(超長期(20年以上))·········40.0%
 米国債(7−10年債)···················15.0%
 ゴールド······································7.5%
 商品··············································7.5%

このように絶妙なバランスで組み合わせることで、あらゆる局面でいずれかのアセットが活躍し安定的にリターンを得られるようなっています。

例えばリーマンショックがあった2008年は、S&P500指数がマイナス38.49%だったのに対して、オールシーズンズ戦略はマイナス3%台に留まっています。

長期リターンは株式100%に軍配が上がるものの、2008年でもほとんどマイナスにならなかったのは個人投資家にとって魅力でしょう。

オールシーズンズ 戦略の安定性に貢献しているのは金です。
しかし、その投資比率はわずか7.5%に過ぎず、メインの投資先ではありません。
金を組み入れることによってリターンの安定性は増しますが、大きくし過ぎるとリターンの水準自体を下げる危険性が増します。

投資資産の成長を重視する資産形成を開始したばかりの層にとって、金への投資は極めて優先順位が低いと言えるでしょう。

■4.金への投資比率は小さくてOK

f:id:haruka_sako:20200415084812j:plain

今回は金投資についての私の見解をお話しましたが、いかがでしたか。
投資資産の成長を重視する資産形成を開始したばかりの層にとって、金投資への比率は小さくていいということがおわかりいただけたと思います。
ぜひ投資においての参考にしてください。

YoutubeやTwitterでも役立つ情報を発信していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

 Twitterはこちら 

Youtubeのチャンネル登録はこちら

「西出滋@元ファンドマネージャー」のnoteはこちら


また、「もっと詳しく聞きたい」「興味はあるけど、具体的に何から始めればいいかわからない」という人は、まずはお気軽にチャットでご相談ください。

     f:id:kenta_furumi_400f:20200331111557p:plain

\\執筆者に直接相談できる//

f:id:kenta_furumi_400f:20200406095816p:plain 

そのほか、年齢や居住地、年収など20個程の質問に回答するだけで、あなたの家計状況をチェックすることもできます。

同地域・同世代の方と比較して年収・貯蓄額・家賃・資産運用額・保険料などがどの程度なのかがわかるので、自分の家計状況を客観的に知ることが可能。

その後は、あなたにぴったりなお金の専門家が紹介されるので、お金のプロに直接相談することもできます。

ぜひ気軽にトライしてみてくださいね! 

「お金の健康診断」はこちらから 

執筆者

得意分野:資産運用、ライフプランニング、教育資金、保険、住宅ローン、老後資金、相続、投資/お金の勉強

西出 滋

  • 資産運用
  • ライフプランニング
  • 教育資金
  • 保険
  • 住宅ローン
  • 老後資金
  • 相続
  • 投資

コメント皆さん、はじめまして!ファイナンシャルプランナー(FP)の西出(にしで)でございます。
銀行、証券・投資顧問、保険と金融3業態全てを経験し、金融業界25年のFPです。自身の経験で培った知識を活かしてお客様の質問にお答えしています。外資系投信投資顧問とヘッジファンドで年金運用のファンドマネージャーを歴任しており、特に資産形成・資産運用のご相談を専門にしています。
【職業理念】は「投資を文化に」
資産家の皆さんには、機関投資家の考え方をベースにポートフォリオをご提案します。また、ビギナーの方には、とかく難しいというイメージが先行している資産形成・資産運用を、特別なことではなく身近に感じていただけるようお話します。 投資は難しくありません!ぜひお気軽にご相談ください!

このプランナーに無料で相談する