雑損控除とは?災害や盗難で税金が安くなる雑損控除の対象や計算方法を解説

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執筆者:ファイナンシャルアライアンス株式会社 コンサルタント 
一般社団法人 資産税診断協会 資産税診断士 加藤 雄亮
得意分野: 家計改善、ライフプランニング、教育資金、保険・資産運用、住宅ローン、老後資金

現在のコロナ感染拡大により、すっかり過去のものとなってしまいましたが、2019年の台風19号は日本列島に大きな爪痕を残しました。
このように台風など自然災害が起きたときに税金が還付される(安くなる)ケースが多いことをご存じでしょうか?

今回は、災害や盗難にあった場合に所得控除ができる「雑損控除(ざっそんこうじょ)」についてご紹介します。


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■1.雑損控除ってなに?

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雑損控除とは、災害、盗難、横領により自分や扶養親族の所有する生活用資産について損失が生じた場合、一定の金額をその年の所得金額から控除できるというものです。

個人の所得税、住民税では「雑損控除」というものが認められています。
おおまかに言えば、自然災害や盗難などで5万円以上か、所得の10分の1以上の被害があれば、それを超えた分を雑損控除とできるということ。
そして、どちらか高い方の金額を控除することができるのです。

次の章で、具体例を見ていきましょう。

■2.雑損控除の計算方法とは?

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雑損控除の計算方法は以下の通りです。

1)損失額-所得金額の10分の1
(2)損失額のうち災害関連支出(原状回復のための修繕費など)−5万円

上記のうち金額の大きい方が、雑損控除の額となります。
たとえば、所得300万円の人が盗難で50万円の被害にあったとします。

  • 50万円‐30万円(所得の10分の1)=20万円
  • 50万円‐5万円=45万円

当然20万円より45万円の方が金額が大きいですから、45万円が雑損控除として課税対象から差し引けるのです。

所得金額の10分の1とは、この金額以下の損失は認めないということです。
つまりは、被害額が所得の10分の1以上か、災害関連支出が5万円以上かということ。
もし30万円の雑損控除を受ければ、平均的収入の人で所得税、住民税合わせて、だいた
い5万円くらいの税金が戻ってきます。

※注1:損失金額とは損失の金額から保険金などによって補填される金額を控除した金額
※注2:所得の金額とは給与所得者の場合、源泉徴収票の給与所得控除後の金額の欄に記載してある金額

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■3.災害関連支出は適用範囲が広い

先ほどご紹介した雑損控除の計算方法で出てきた「災害関連支出」というのは、被害を受けた資産などを修繕する費用などを指します。

盗難などの場合は、修繕費用が発生するようなことはないので、必然的に先ほどの章で紹介した「損失額-所得金額の10分の1」での計算となります。
しかし、自然災害で資産が損害を受けた場合は、「損失額-所得金額の10分の1」と「損失額のうち災害関連支出(原状回復のための修繕費など)−5万円」の2つの計算をして、どちらか多い方をとることができるのです。

この「災害関連支出」というのは、使える範囲が広いことが特長。
たとえば、台風で庭がぐちゃぐちゃになり、その片づけを業者に頼んだ場合、その費用も対象になります。

また台風に備えて土嚢やスコップなどを購入した場合、その購入費も対象に。
家が浸水していなくても、「塀が壊れた」「ガレージが水浸しになった」「水道が壊れた」「車が壊れた」などでその修復に費用がかかったような場合も対象になります。
さらに、修繕などをしていなくても、実際に被害にあって損害を受けていれば控除の対象になります。

ただし、被害と控除の計算方法は、ちょっと複雑なので税務署に問い合わせてみてください。

■4.雑損控除の申告は早めにしよう

台風で被害にあわれたような方は、ぜひ忘れずに申告してください。
自然災害などの修繕費用は、災害の日から1年以内に修繕したものでなければなりません(災害の状況などでやむを得ない事情があれば3年以内までOK)。

雑損控除の場合、損失額が大きくて、その年の所得金額から控除しきれない場合には、申告を要件に翌年以後3年間の繰越控除が認められています。
つまり、その年だけでなく、3年分の税金が安くなるのです。

ただし、この雑損控除は自分で申告しなければならないため、サラリーマンの方は確定申告する必要があります。
とはいえ、被害状況等の資料を持っていけば、税務署で簡単に申告することができます。
税務署に行く前に、必要な資料などを問い合わせておきましょう。

■5.どんなことでもOK!まずはFPに相談してみよう

「雑損控除」についてご紹介しましたが、意外にも活用範囲が広いことに驚かれた方もいるのではないでしょうか。
うまく活用することで税金の払い過ぎを回避することができますから、ぜひ知っておきましょう。

こうしたお金の疑問や悩みがあっても、「調べてもよくわからない」「難しくて何からすればいいかわからない」という方は、まずは私どもFPにお気軽にご相談ください。

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執筆者

得意分野:家計改善・ライフプランニング・教育資金・保険・資産運用・住宅ローン・老後資金

加藤 雄亮

  • 家計改善
  • ライフプランニング
  • 教育資金
  • 保険
  • 資産運用
  • 住宅ローン
  • 老後資金

子育て診断士兼ファイナンシャルプランナーの加藤雄亮と申します。地元は湘南(サーフィンできません)現在は横浜市青葉区在住、2児の父です。
・人生トータルで1000万の収支改善
・教育資金や老後資金の上手な増やし方
・住宅ローンの組み方や向き合い方
・保険など万一の際の備え方
・間違わないライフプランの組み方
はもちろん
・相続対策
・家族や仕事など、人間関係の向き合い方
・その他インターネットやテレビなどでは知る事のできない裏技
など、普通のFPの方ではお手伝いできない領域も含めて、相談頂いた方の幸せと、結果にコミットしたアドバイスをさせて頂いております。良きご縁になりますよう、宜しくお願い致します。

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