- 20代女性がどのようなお金の悩みをかかえているか
- ファイナンシャルプランナーがどのような回答をしてくれるのか
- お金の健康診断を利用することで、どのように悩みを解決できるのか
本記事では、「お金の健康診断」を利用して、実際にファイナンシャルプランナー(以下FP)へ相談に来た20代女性の相談内容と、FPからのアドバイスを紹介します。
実際に寄せられた相談事例ですので、20代女性がどんな悩みを抱え、FPとどのようなやり取りをしているのか、アドバイスがもらえるのか、など参考にしてみてください。
- 相談事例1 銀行預金の有効活用
- 相談事例2 住宅ローンの2重組みが可能か
- 相談事例3 奨学金の返済と運用のどちらを優先するか
- 相談事例4 投資するタイミングのアドバイスが欲しい
- 相談事例5 投資を始めるべきか否か
- まとめ
相談事例1 銀行預金の有効活用
相談者の基本情報:

相談内容: 銀行預金を有効活用したい
銀行に眠っているお金を有意義にしたいと考えておりますが何が良いのか教えて下さい。
希望は以下の通りです。
- 毎月5万円くらいの積立
- 万が一何か起きた場合に引き出せる(病気など)
- 税金が控除されるとなお良い
- ほったらかしが良い(レートなどは見たくない)
よろしくお願いします。
FPからの回答:
ご希望に合う運用ですが、積立NISAですと運用益は非課税になりますので、選択肢のひとつもして考えても良いかと思います。但し、元本保証はされておりません。
また、途中でお金を引き出すと運用がマイナスのタイミングですと、損失する事も考えられます。
保険も選択肢のひとつに入ると思います。決めた期間払込をした場合、預けた金額より多く受け取る事も出来ます。保険料を支払っている間は生命保険料控除も受けられます。また、解約時の受取る金額によっては税金がかからないケースもあります。
但し、途中解約してしまいますと損失をするケースが多いのでこちらも積立NISA等と同様に注意が必要です。途中で引き出す事も考えた場合、「貯蓄」と「引き出すお金」の預け先を分けた方が管理しやすいかと思います。
病気などでいくら位お金が緊急で必要になるかを考慮した上で、預ける金額の配分を決めた方が良いと思います。
- 銀行預金の一部をつみたてNISAで運用するのがおすすめ
- 貯蓄型の保険に加入するのも選択肢の一つ
- 「貯蓄」と「引き出すお金」の最適な割合を算出するべき
相談事例2 住宅ローンの2重組みが可能か
相談者の基本情報:

相談内容: 住宅ローンが残っているが、新しくローンを組みたい
現在住んでいる住宅のローンがまだ残っていますが、手狭になっており、住み替えを検討しています。
住居の購入が売却より先行した場合ローンを組めるのか知りたいです。
なお、今のは主人のローンなのですが、次回はペアローンにするつもりです。
FPからの回答:
住宅の住み替えを検討されているということですね。
住宅の購入より売却が先行した場合ですが、
- 収入に対して、ローンを組む金額に余裕がある 場合
- 住宅を売却をすることが明らかである場合(売却の意思を示している)
のいずれかの場合は、ローンを組むことが可能です。
ただし、ローンが二重となることの金銭的負担は大きく、また、2は不動産業者にうまくリードしてもらう必要があります。(いつまでも売れないことも多くありますし、ローンについて詳しくない不動産業者も少なくありません。)
そのため、慎重に検討する必要があると思います。
まずは、ライフプランシミュレーションなどでしっかりと自分の家計を可視化することが大事になります。
- 条件を満たせば、住宅ローンを2重に組むことは可能
- ただし、金銭的負担が大きくなるリスクあり
- 家計を見直して、問題ないか事前にしっかり確認するべき
相談事例3 奨学金の返済と運用のどちらを優先するか
相談者の基本情報:

相談内容:
積立てを増やすか、奨学金の返済優先かで悩んでいます。
FPからの回答:
まず、ある程度まとまったお金を手元に用意して 不測の事態に備えておく、そして奨学金以上の利率のもので お金を増やすのが良いかと思いますよ。
積立のお話ですが、お金を貯める目的別に、お金を短期的、中期的、長期的と袋分けしてはいかがでしょう?
- 短期は、何か不測の事態に備えれる資金
- 中期は、5年〜10年位貯める資金
- 長期は、老後のセカンドライフ用
という分け方です。 ちなみに、NISAは中期的な資産運用になるかと思います。
- まずは、手元の資金を増やすことに注力するのがおすすめ
- 積立で運用する場合は、目的別に「短期」「中期」「長期」で分けるべき
相談事例4 投資するタイミングのアドバイスが欲しい
相談者の基本情報:

相談内容:
今年の春にシングルマザーになり、3人の子どもを育児中です。 手当はすべて貯金に回しています。
子供たちの将来の学費のために銀行貯金以外に何かしたほうが良いのではないかと悩み中です。
FPからの回答:
貯蓄に関してですが、今のうちから計画的に貯めていく事は、とても重要だと思います。 また、毎月手当を貯蓄に回されているという事ですが、とても立派だと思います。
あとは、資金使途にあわせてお金の色分け管理をすることがお勧めです。
具体的には、
- 「教育資金」
- 「老後資金」
- 「万が一の時の資金」
- 「予備資金」
の様な感じです。毎月少しづつでも良いので、積立NISAなどでコツコツ貯めていかれると良いと思います。 銀行預金ではお金は増えないので、老後の備えには積立運用を取り入れると良いと 思いますよ、月々数千円とかでも可能ですので。
本当は、ライフプランシミュレーションをしてみるのがお勧めです。シュミレーションをすれば、今の貯蓄計画でお子さんが一番教育費が掛かるタイミングでどのくらい貯められているか?老後資金はどのくらい足りないかシミュレーションで分かります。
もし希望されるようでしたら、ご依頼ください。
- 若いうちから貯蓄を作ることは大切
- 使途に合わせて「教育資金」「老後資金」「万が一の時の資金」「予備資金」に分けて管理するべき
- ライフプランシミュレーションを一度してみるのがおススメ
相談事例5 投資を始めるべきか否か
相談者の基本情報:

相談内容:
積立NISAをはじめたばかりで、資産の大半が貯金です。
今後、子供の教育資金、住宅資金、老後資金と必要になってくる中で、今の貯金のままでよいのか、積立NISAの枠を超えて投資に回した方が良いのか、など悩んでいます。
消費税増税や物価上昇でただの貯金では資産が目減りしていると聞きます。長期を見通して投資に回せたら良いな、と考えております。
FPからの回答:
まず一般論として老後にいくら必要か?ということですが、 ズバリご夫婦で5千万円程 とお伝えすることが多いです。
金額は老後の生活をどのように送るかによって変わってきますが、「最低限の生活」と「ゆとりのある生活」のどちらを希望しますか?と質問すると皆さん「ゆとりのある生活」とお答えになります。
ゆとりのある生活と言っても決して贅沢な暮らしでもなく、たまに外食したり、旅行に行ったり、お孫さんにお小遣いをあげたり、と言った感じです。計算の根拠はこのチャットでは割愛させて頂きますが、金額を知ってどんな印象を受けましたか?
どのような投資先を選択するのかによって、成果が大きく異なってくる可能性がありますので、何を信じて選別するのかを考えてはいかがでしょうか。
長期投資のポイントについては直接お伝えすることも可能ですので、ご相談ください。
- 老後にゆとりのある生活を送るには、おおよそ5000万円必要
- 投資先の選択は十分検討が必要
まとめ
今回は、20代の女性から寄せられた質問とFPのアドバイス実例を5つ紹介しました。
男性と比べ、女性はお金を節約・管理・運用するという点に敏感な方が多く、20代の若い方でも「お金の健康診断」を利用される方が多くいらっしゃいます。
20代はまだ社会に出てからそこまで時間がたっておらず、貯蓄もそこまで多くない方が多い傾向にありますが、事例のようにすでに資産運用を考えられる方もいらっしゃいます。
一方、老後という段階を迎えるのはまだまだ先のことでありながら、早い段階で老後資産の形成を考えた運用を相談される方も一定数いらっしゃいます。
「お金の健康診断」ではこのように幅広い内容の悩み相談に対応していますので、何か相談してみたいことがある方はぜひ利用してみてください。

オカネコ編集部
お金のことって調べても難しくてよくわからない。でも、相談できる人も見当たらない…。
そんなモヤモヤを解消すべく、 「オカネコ」はあらゆるお金の話をわかりやすくお届けします。
編集部メンバーも節約・貯金やつみたてNISA、株式投資などを実践しながら、かゆ〜いところに手が届くお金の情報メディアを目指しています。
また、情報を読んで終わりではなく、「自分のケースはどうすればいいか詳しく知りたい」という人のために、お金のプロであるFPやIFAに無料で相談できるサービス、「お金の健康診断」 を運営中。
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