“非課税”だけに釣られてない?つみたてNISAの5つのデメリット


積み立てNISA

昨今話題の“つみたてNISA”。『年間40万円までの積み立て投資に対して、積み立て開始から20年間の運用益が非課税になる』という制度ですが、始めるにあたってデメリットや注意点はないのでしょうか。 実は“非課税”だけに釣られて始めてしまうと、皆さんが本来目指している資産運用ができないかもしれません。確認しておきましょう。

1.一括投資できない

当たり前ですが“つみたて”しかできません。年間40万円を一度に投資することはできず、毎月一定額を、継続的に購入するというのがルールです。なので『預金を活かして一括投資したい』『値が下がった時に沢山買い込みたい』という人にとっては使いにくいでしょう。一方、これから毎月コツコツ資産形成していきたいという人なら問題ありません。

2.購入商品が限られている

つみたてNISAで購入できるのは一部の投資信託だけであり、約170本(2019年10月現在)に限られています。なぜ限定されているのかというと、つみたてNISAは投資初心者向けの制度のため、金融庁が投資対象や販売手数料・運用管理費用などの基準を設け投資初心者が始めやすいようにしているからです。なので『株式投資がしたい』『より幅広い商品の中から自分で選びたい』という人にとっては物足りないでしょう。一方、投資初心者で選択肢が多すぎると選べない・ある程度ふるいにかけられた中から選びたいという人なら問題ありません。

3.損益通算できない

損益通算とは、複数の証券口座を使って投資している場合に、一定期間に出た利益と損失を相殺できることをいいます。損失が出た時には税金が抑えられるのです。

ただつみたてNISAは、この損益通算ができません。利益が非課税になるため、利益も損失も出ていないという扱いになるのです。なので、複数の口座で運用している人は注意しましょう。一方、複数の口座で運用する予定がない人は問題ありません。

 

4.スイッチングに制限

スイッチングとは、資産を組み換えることです。非課税期間20年以内に売却を考えている方は、売却前の出口戦略が必要です。積立投資は売りぬくタイミングが大切です。暴落時に売却を回避するために運用期間の終わりが近づくにつれて安定資産の組み直しの検討が必要です。つみたてNISAは、このスイッチングも新たに購入したとみなされます。つまり年間40万円の枠を消化することになるのです。よって、既にその年の非課税枠を使い切っているとスイッチングができないので注意しましょう。スイッチングのことも考えた積立金額の設定・商品選びが重要です。

5.運用期間20年

この“20年”というのが、実は最大のデメリット・注意点になります。資産運用をする上で重要なのは“複利”を味方につけることです。複利とは、このように長期になればなるほど利息が利息を生み、雪だるま式にお金が増えていくことをいいます。そして、この複利の効果があらわれるのが運用期間20年・25年を過ぎたあたりです。なので、非課税の期間が終わったからと安易に売却してしまうと、本当の長期投資の恩恵を享受することができないので注意しましょう。

6.まとめ

“非課税”だからではなく、老後資金のため・インフレ対策のためなど何か目的があるのではないでしょうか?であれば、その目的を達成するための運用計画が欠かせません。 “非課税”はおまけ、あくまできっかけに過ぎないのです。

上記のような特徴を理解した上で、自分にとってどんな資産運用が適しているのかを選択していく必要があります。自分一人で難しい場合は専門家に相談してみるのもいいでしょう。


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得意分野:ライフプランニング・保険・資産運用・相続・不動産・住宅ローン

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