がんへの備えは、がん保険でいいの?


ガンへの備え

がんは2人に1人がかかると言われ、また、年齢に関係なく病気死亡の1位になっています。その備えとして、CM等でもよく目にする「がん保険」が最適かを一緒に考えてみたいと思います。

1.がんと闘う、3つの備え

がん患者の5年後の生存率(5年相対生存率)は、全てのがん合計で約6割、乳がんや甲状腺がんなどでは9割以上となっているようです。がんは不治の病ではなく、治すために闘う病気です。それでは、がんと闘うためには、どんな備えが必要でしょうか。

1-1.正しい知識

まず必要なのは、がんについての正しい知識です。わからないことほど、恐怖は大きくなるものです。国立がん研究センターの「がん情報サービス」のホームページには、患者体験記も含めて豊富な情報があるので、一度訪れてみるといいでしょう。

1-2.こころの支え

二番目に必要なのは、こころの支え。がんの闘病生活は身体的にも精神的にも辛いものです。家族、友人や職場など、周りの人が理解してくれている、支えてくれていると感じられることがとても大切です。

1-3.おかねの支え

そして三番目に必要なのが、経済的な支えでしょう。やはり先立つもの(お金)が無いと、安心して治療に専念することができません。その備えとして有名なのが「がん保険」です。

2.がん保険は治療費用の備え

がんと闘うお金の心配には、どんなものがあるでしょうか。何より入院や手術など治療費用は、誰もが不安になるところだと思います。がんの治療は、まず入院で手術等の治療を受けたのち、通院で抗がん剤や放射線治療を受けて、5年くらい経過観察していくようなケースが多いようです。

2-1.がん保険で備える

がん保険は、そうした治療費用の保障が得意な保険です。入院1日あたり1万円のように、入院や通院の1日あたりの保障を基本に、がん診断や手術時に数十万円の一時金も受けとれるような設計となっています。また保障対象となる入院や通院日数は無制限となっているので、治療費用の備えとしては心強い内容です。

2-2.貯金で備える

しかし治療費用については、健康保険の高額療養費という制度があるため、自己負担が1月あたり8~9万円程度に済む場合が多いです。一方がん保険の保険料は、例えば月額3千円×12か月×50年間=180万円となるように、総額の負担は意外と大きいです。一生のうちに二人に一人はがんになるも、言い換えると残り半分の人はがん保険のお世話になることなく、一生を終えるということです。よって、がん保険ではなく貯金で備えることも選択肢だと思います。

3.収入ダウンの備えも必要

3-1.収入ダウンのリスク

がんと闘うお金の心配には、治療費用のほかに、仕事を長期間休んだり、あるいはいったん退職が必要となった場合の、収入減のリスクがあります。サラリーマンの場合は、休職後1年半の間は休職前の収入の約3分の2が給付される傷病手当金という制度が健康保険にありますが、その場合でも、収入減が長引いた場合の影響は数百万円以上の可能性があり、ライフプランの上では、治療費用以上に大きなリスクになります。

3-2.収入減に保険で備えるなら

そこで最近は保険会社も、がんを含む病気やケガで就業不能状態となった場合の収入減を保障する保険にも出てきています。しかしこれらは完全に働けないような状態を想定しているため、復職に向けてリハビリしているようなときは保険金がでない可能性があります。保険であれば、がんを含む「三大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)」の診断を条件として、1千万円くらいの一時金を使途自由で受け取れるようなタイプもあります。がん闘病時の収入ダウンに備えるには使い勝手が良いかもしれません。

4.あなたに最適な備えは

がんに備えて、おかねの備えは大切ですが、「がん保険」は、ひとつの手段に過ぎません。一人ひとり置かれた状況は異なるので、どう備えるのが良いか、保険をどう利用すべきかは、その人のライフプラン全体のバランスから考えるとよいでしょう。


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得意分野:ライフプランニング・保険・資産運用・相続・不動産・住宅ローン

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