家計のやりくりはどうすればうまくいく?知っておきたい方法や考え方を紹介


家計のやりくり

家庭の収入と支出の内容は、家庭によって異なります。そのため、「自分の家計がうまくやりくりできているのか」については比較するのが難しく、気になる人もいるでしょう。ここでは、家計をやりくりするにあたり一般的に知っておきたい考え方について解説していきます。さらに、支出を減らすにはどのようなポイントや方法があるのかについても詳しく紹介します。

1.家計のやりくりは現状を知ることから

「家計のやりくりは面倒なので続かない」「やってみたものの効果が出ない」といった悩みを抱える人もいるでしょう。しかし、家計のやりくりを成功させるためには、まず家計の現状について把握しておくことが大切です。やりくりを上手に続けるためには、せめて1カ月だけでも収入と支出がどれくらいなのかを知っておくことから始めましょう。黒字なのか赤字なのかを知り、具体的にどのようなものに対してお金がかかっているのかを知ることがやりくりの基礎です。最初は大まかに把握するだけでも、大丈夫です。

家計の現状を大まかに知ったあとは、より詳しく内容を知るために家計簿をつけましょう。家計簿は手書きで書いてもよいですし、スマートフォンなどを活用した家計簿アプリを利用してみてもよいでしょう。自分が続けやすい方法で構いません。とにかく家計簿を続けてみましょう。

2.家計における理想の支出比率

自分の家計の現状を把握したら、理想的な家計のケースと比較してみることで現在の支出の比率が適切なのかどうかイメージがわきやすいでしょう。実際の手取り収入に対して理想的と考えられる支出比率をいくつかのケース別に紹介します。

2-1.ケース1:夫婦とも正社員の2人世帯

夫婦が共に正社員で子どもがいない世帯の場合は、収入は比較的余裕があるケースが多いでしょう。しかし、その分浪費してしまう傾向があります。ここでは、夫婦の世帯収入が手取り40万円の場合についてみていきます。このような共働き世帯では、手取りの20%以上を貯蓄に回すことができれば理想的な家計といえるでしょう。

住居費は、地方や都市部など住む場所により収入に占める支出の割合は異なります。地方は15%、都市部25%ほどかかるとして、平均で20%とした場合、8万円です。食費は、14%で5万6000円、水道光熱費と通信費はそれぞれ4%で合計3万2000円になります。被服・理美容費は、2人で5%となり2万円、趣味娯楽費も5%だと2万円です。日用品や交通費、交際費、生命保険料などは、それぞれ2%で合計すると3万2000円になります。医療費が1%であれば4000円、自動車は地方と都市部では所有比率が異なるため、平均とすれば3%ですれば1万2000円です。また、お小遣いは10%で4万円、その他出費が3%で1万2000円の出費になります。

収入を100%とすれば、上記合計で77%が支出されることになり、月の貯蓄に占める割合は23%になります。手取り40万円に対して9万2000円(23%)貯蓄できているので支出比率は、理想的といえるでしょう。

2-2.ケース2:夫正社員・妻パート・子ども5歳の3人世帯

夫が正社員、妻がパート勤務、5歳の子どもがいる家庭の場合についてみていきます。家族が一人増えることで、子育て中の妻の収入が減少することも念頭におきながら家計をやりくりすることも重要です。子どもが小さいときは、日用品の出費や保育費がかかることもあり、成長するにつれて教育費や保険料などの支出も増えていくでしょう。このような世帯の場合、手取り収入の12%以上を貯蓄に回すようにすると理想的といえます。例えば、世帯の手取り収入が35万円のケースの具体的な支出比率は以下の通りです。

住居費は地方と都市部によって変わるので、平均を22%とした場合は7万7000円、食費は12%で4万2000円になります。水道光熱費は、5%で1万7500円、趣味や娯楽費も同様に5%とすると1万7500円、通信費や被服・理美容費はそれぞれ4%で合計2万8000円です。日用品費や自動車関連費は3%で、合計2万1000円になります。そのほかに教育費は7%になるため2万4500円、生命保険料は4%で1万4000円、交通費・医療費・交際費が2%で合計2万1000円です。お小遣いは10%で3万5000円、その他出費として3%で1万500円の出費になります。

収入を100%とすれば、上記合計で88%が支出されることになり、月の貯蓄に占める割合は12%になります。手取り35万に対して4万2000円(12%)貯蓄できているので支出比率は理想的といえるケースです。

2-3.ケース3:夫正社員・妻パート・子ども11歳と9歳の4人世帯

夫正社員、妻パート、子ども11歳と9歳の4人世帯のモデルケースについては、子どもが小学生で公立に通っている場合教育費が一時的に下がります。そのため、手取り収入からなるべく多く貯金をするべき時期といえるでしょう。手取り収入の15%以上を貯蓄に回すようにすると理想的です。手取り収入40万円とした場合の理想的な支出比率について紹介します。

住居費は22%とすると8万8000円です。食費は13%とした場合5万2000円、水道光熱費・通信費・被服および理美容費を4%に収めるとそれぞれを合計して4万8000円になります。さらに、教育費と生命保険料が同様に4%であれば3万2000円です。趣味娯楽費が5%の場合は2万円、日用品費・自動車関連費が3%ずつの場合は合計で2万4000円かかります。さらに、交通費・医療費・交際費をそれぞれ2%のときには合計で2万4000円、お小遣いは10%で4万円、その他出費が3%で1万2000円が合計の支出です。

収入を100%とすれば、上記合計で85%が支出されることになり、月の貯蓄に占める割合は15%になります。手取り40万円に対して6万円(15%)貯蓄できているので支出比率は理想的といえるケースです。

3.家計をやりくりする方法1:支出を減らす

家計をやりくりする方法の一つに、支出を減らす方法があります。具体的な方法について紹介します。

3-1.固定費を削減する

固定費は保険や通信費、光熱費などがあり上手に削減することができれば、家計の負担が軽減できるでしょう。保険は、医療保険や生命保険、学資保険などさまざまな種類に加入していることがあります。契約してから時間が経ってしまうと、契約内容についてあまり覚えていないケースも少なくありません。そのため、保険のなかには現在は必要としない保障内容が含まれていることがあるため、無駄なものがあれば解約を検討したり、乗り換えを検討したりするとよいでしょう。

スマートフォンも家族の人数が増えるほど、料金が気になるものです。例えば、格安SIMに乗り換えるようにすれば月あたり1000〜7000円ほど通信費を削減できる可能性があるでしょう。光熱費は、電力会社を変更することで削減できる可能性があります。サービス内容と各家庭の利用状況を確認したうえで乗り換えをすることも方法の一つです。

3-2.食費を削減する

食費を削減すれば、節約の効果を実感しやすいでしょう。特に、毎日買い物をしている場合は「ついでに買っておこう」とつい必要のないものまで買ってしまう可能性があります。そのため、食材を買い物に行く回数自体を週1回と決めたり、まとめ買いしたりするなどの工夫をすることで無駄な出費を抑えることが期待できるでしょう。さらに、「1週間の予算はいくら」と決めておくことも大切です。また、時間に余裕があるときは近隣の複数の店を回ってセールの食材を買うようにすることで、地道ではありますが食費を削減することができます。

4.家計をやりくりする方法2:収入を増やす

収入を増やすことができれば、家計のやりくりが楽になります。ここでは、収入を増やす方法について紹介します。

4-1.お金を稼ぐ

「節約できるところは、ほとんど見直した」という場合、1カ月あたりさらに5万円を節約するのは困難です。そのような場合は、「1カ月に5万円分稼いで収入を増やす」という方法を検討してみましょう。例えば、共働きであれば空いている時間を利用して副業を検討したり、求人があるようであれば転職に挑戦して収入をアップさせたりするのも一つの方法です。さらに、会社を辞めなくても昇進や昇給を目指すという考え方もあるでしょう。

専業主婦の家庭であれば、「家事の合間にできるパートを検討する」という方法があります。一方で、専業主婦でも子どもがまだ小さくて外出する時間がとれない場合は、在宅でパソコンがあればできるクラウドソーシングなどを活用してみましょう。

4-2.資産運用をする

ある程度貯金を継続して、すこし余剰資金ができたときはその一部で資産運用を検討してみましょう。資産運用は、長期に渡り継続して積み立てをしていくことでリスクを抑えることができます。そのため、すぐに家計の助けになるものではありませんが、長い目でみると資産を増やせる可能性が高まるでしょう。例えば、つみたてNISAなどはお得な制度があるのでおすすめです。


執筆者

得意分野:ライフプランニング・資産運用

オカネコ編集部

  • 資産運用
  • 保険
  • 老後資金
  • 家計改善
  • ライフプランニング

お金の話は難しい。お金の話はつまらない。お金の話をしていると、何かが胸につっかえたような気持ちになる。みんなどうしてるの?自分は一体どうすればいいの?
オカネコは、そんなあなたのための「今すぐプロの専門家にチャットで相談することもできる」Webマガジンです。
不安になったら、あなたが気になった記事を書いたお金のプロに、気軽にちょっと相談してみませんか?
お金に関するあなたの疑問や不安はプロと一緒に解決して、あなたは「やりたい」をやる決断を。

オカネコに無料で相談する