金利で得する貯金方法は?金利の仕組み・注意点・成功のコツを徹底解説


金利で得する貯金方法

銀行への預金は、多くの人が実践している一般的な貯金方法です。低金利時代に入ってからは銀行の金利も低くなりつつあります。しかし、低金利時代だからこそ、わずかな金利や条件の違いが将来の貯金額に影響を及ぼす可能性が高いのです。そこで、貯金や資産運用に興味がある人のために、金利の仕組みや金利がお得な貯金方法、効率よく貯金をするポイントなどを紹介します。

1.金利の基本情報

効率よく貯金をするためには、金利の概要や仕組み、種類などを理解しておくことが重要です。まずは金利についての基礎知識を紹介します。

1-1.金利とは

銀行は顧客から預かったお金を企業へ貸し付けたり、国債として運用したりすることで収益を得ています。そのため、銀行は運用収益から、お金を預けている人へ利息を支払うことができるのです。普通預金や定期預金などにお金を預けたときにつく利息は金利で示されることが多く、一般的には1年あたりの利率で表示されます。たとえば、年利0.3%の定期預金に1年間お金を預けた場合、利息は3000円です。利息は金額、金利は利息の計算レートと覚えると良いでしょう。

ただし、預金で受け取ることができる利息は、源泉離課税の対象です。利息が支払われる際、原則として一律20.315%が課税されます。3000円の利息がつく場合は、609円が源泉徴収されるため、実際に受け取ることができる利息は2391円です。なお、預金の金利には固定金利と変動金利の2つのタイプがあります。固定金利とは、預入から満期までの金利が変わらない金利タイプです。一方、変動金利は定期的に金利が見直されます。

1-2.金利の種類

金利には大きく分けて単利と複利の2種類があります。単利とは、預けた金額に対してのみ付与される利息のことです。たとえば、年利が10%の定期預金に100万円を預金した場合、1年間で10万円の利息がつきます。単利は元本である100万円にしかつかないため、2年目も金利は10万円のままです。一方、複利は元本だけではなく、元本についた利息にも付与されます。年利が複利10%の定期預金に100万円を預けた場合、1年目の利息は単利と同じく10万円です。

しかし、2年目は元本100万円と、前年の利息である10万円にも利息がつくため、11万円の利息が支払われます。このように、複利は預ける期間が長いほど、利息が増えていくのです。なお、複利の場合、振り込み時期の間隔が短いほど金利が増えやすくなります。利息が早く振り込まれれば、次に支払われる利息は元本と利息の合計に対して付与されるため、より多くの利息をもらうことができるでしょう。

2.貯金をする際に金利を確認するべき理由

お金を預ける銀行を選ぶ際は、まず金利を確認することが重要です。利息が支払われる条件や金利は、銀行や金融商品により異なります。具体的な金利は0.001~0.20%ほどです。銀行によっては無利息型の預金もあります。元本の金額が大きく、預ける期間が長くなるほど、資産形成は金利に大きく左右されます。たとえば、毎年10万円の積み立てを行う場合、無利息型の預金なら10年目に100万円、20年目に200万円、30年目には300万円の資産が形成されているでしょう。

一方、金利が複利0.1%の銀行で積み立てを行えば、10年で100万4500円、20年で201万9100円、30年で304万3900円と、4万円以上も上乗せされるのです。また、複利0.2%の銀行なら10年で100万9000円、20年で203万8500円、30年で308万8600円と、さらに大きな違いが生まれます。

3.銀行の預金口座を利用して貯金する場合の金利

資産形成の計画を立てるにあたり、金利の良い預金口座を選んだほうが、有利にお金を貯めることができます。ただし、預金の種類により特徴が異なるため、目的に合った預金を選ばなければいけません。ここからは預金ごとの特徴や金利について説明します。

3-1.普通預金

普通預金とは、預け入れや払い戻しに制限がない預金口座です。満期はなく、キャッシュディスペンサーやATMなどを使って簡単にお金の出し入れができます。個人でも法人でも開設が可能です。さらに、公共料金や家賃の自動支払い、給与や年金の自動受け取りにも対応しています。日常生活で必要なお金の支払いなどに利用できる便利な口座ですが、金利が高くないのが特徴です。普通預金の平均年利率は0.01%程度で、定期預金などに比べると低めに設定されています。なお、金利のタイプは変動金利です。なお、銀行によっては預金の引き出しや支払いの際に手数料が発生することがあります。また、1日に引き出せる金額に上限が設けられている場合もあるため注意が必要です。

3-2.定期預金

定期預金とは、預け入れ期間が決まっている預金口座です。あらかじめ満期日が設定されており、普通預金のように好きなタイミングでお金を出し入れすることはできません。満期日は1年後や2年後、3年後まで設定できる場合もあれば、1~2週間など超短期の定期預金もあります。定期預金のメリットは、金利が高いという点です。全国平均金利は10年定期、1000万円以上の場合で0.018%ですが、満期までの期間が長く元本の金額が大きいほど金利が高くなる傾向があります。

無理のない範囲で確実に貯金をしたい場合や、目標額があらかじめ決まっている場合は、積立定期預金を利用するのも一つの方法です。積立式定期預金とは、毎月決まった日に決まった金額の預金を積み立てていく定期預金を指します。積立式定期預金は少額から始めることができるうえ、ボーナスなどの臨時収入が発生した月には預金を追加することも可能です。

3-3.外貨定期預金・仕組預金

外貨定期預金や仕組預金は、簡単にいえば特約が設けられている預金です。仕組預金とは、金融派生商品を組み込んだ預金を指します。普通の定期預金よりも金利が高めに設定されていますが、満期や受け取り通貨の種類を自分で決められないなどの特約が付き、リスクを伴うタイプの預金です。そのため、投資に近いと考えたほうが良いでしょう。

外貨定期預金は仕組預金の一種です。日本円の定期預金として預けたお金が、指定された外貨のレートで払い戻されます。満期を迎えると特約レートで計算された外貨が償還されますが、特約レートより円安だった場合は、日本円で払い戻しが行われるのが特徴です。外貨定期預金は他の預金よりも高金利ですが、預け入れや払い戻しの際に両替手数料が発生します。為替変動のリスクを伴ううえ、利益が発生すると課税対象となるため、運用には注意が必要です。

3-4.その他の預金口座

預金口座には他にも貯蓄預金や当座預金、総合口座などさまざまな種類があります。貯蓄預金とは、残高に応じて金利が上がる口座です。普通預金のようにお金の出し入れが自由にできます。さらに、普通預金よりも金利が高く設定されていることが多いのも特徴です。ただし、自動支払いや自動受け取りには対応していません。当座預金は、主に小切手や手形の支払いなどに使われる口座です。利息はつきませんが、預金保険制度が適用されるため、万が一金融機関が破綻しても預金は全額保護されます。

総合口座は、普通預金や定期預金、公共債などのシステムを組み合わせた口座です。普段の生活で使うお金は普通預金から出し入れをして、毎月の貯蓄は定期預金で行うなど、一つの口座でさまざまな取引ができます。普通預金の残高不足で公共料金などが引き落とせないときは定期預金から自動で借り入れができるなど、便利な機能も多いです。ただし、総合口座で積み立てを行う場合、定期預金の利率に一定の利率が上乗せされるため、運用の際は注意しましょう。

4.高金利の貯金方法を選ぶ際の注意点

貯金を行ううえで金利は重要なポイントです。しかし、金利の高さだけを重視して預金を選ぶと、かえって損をしてしまう可能性もあります。貯金方法を選ぶ際に注意するべき点を押さえたうえで、効率的にお金を貯めましょう。

4-1.税金や手数料

銀行に預貯金をして受け取った利息や、国債や社債から生じる利息などにより得た所得を利子所得といいます。利息は全額を所得にできるわけではなく、税金や手数料が引かれるため、注意が必要です。徴収される税金は主に所得税、復興特別所得税、地方税の3種類です。所得税15%と復興特別所得税0.315%、住民税5%を足した20.315%を乗じた金額が利息から差し引かれます。

なお、利子所得は源泉分離課税の対象です。あらかじめ源泉徴収された状態で利息が支払われるため、確定申告は必要ありません。また、金利が高い定期預金を選んでも、手数料が高いとトータルでマイナスになってしまう可能性も考えられます。契約する際は金利だけではなく、提携ATMの数やATM使用料、振込手数料なども確認しておきましょう。

4-2.ペナルティやリスク

通常の定期預金、仕組預金は満期まで引き出すことはできません。途中で解約する場合は金利が低くなるなどのペナルティが発生します。中途解約の金利が適用されると、契約当初の金利を下回るため、無利息となってしまう可能性もあるのです。ただし、元本割れをすることはなく、基本的に契約時に預け入れたお金はそのまま戻ってきます。契約の前に、解約に関する条件をしっかりと確認しておくことが大切です。また、また、満期後も自動で継続する予定がある場合は、その際に適用される金利も確認しておくと良いでしょう。

なぜなら、長期間にわたる定期預金は、インフレのリスクがあるためです。高額のお金を預けるのであれば、補償内容を確認することも忘れてはいけません。万が一、契約した金融機関が破綻してしまった場合、無利息型の預金なら全額保護されます。預金保険制度が適用される預金であれば、元本1000万円とその利息分までは保護されるでしょう。なお、外貨預金は預金保険制度の対象外です。

5.高金利をいかして貯金するためのポイント

金利の高い預金口座を契約すれば、お金は貯まりやすくなりますが、運用方法次第ではさらに預金を増やすことも可能です。ここからは高金利をいかしてより効率よく貯金するために知っておくべきポイントを3つ紹介します。

5-1.銀行のキャンペーンを活用する

銀行預金の金利は常に一定とは限りません。キャンペーンや記念のイベントにより、金利が上乗せされることもあるのです。その時期を狙って契約をすることで、より高金利で貯金ができるようになります。資産運用や預金に関心がある場合は、月初めや15日頃に金利が変わっていないか確認する習慣をつけておくと良いでしょう。ただし、繁忙期は口座開設に時間がかかることが多いです。気になる銀行があれば、前もって口座開設だけでも済ませておけば、スムーズに預金を始められるでしょう。

5-2.税金がかからない方法で貯金する

できるだけ税金がかからない方法を選ぶのも、効率的に貯金をするための重要なポイントです。たとえば、マル優制度に該当する場合、手続きを行えば元本350万円までの利子所得が非課税になります。マル優制度とは障害者等の少額貯蓄非課税制度です。身体障害者手帳を交付されている人のほか、障害年金や遺族年金、寡婦年金を受給している人も対象となります。また、財形貯蓄制度を利用すれば、元本550万円までの利子所得が非課税です。

財形貯蓄制度とは会社で取引をしている金融機関で積み立てができる制度を指します。財形貯蓄制度にはいくつかの種類がありますが、非課税となるのは財形住宅貯蓄や財形年金貯蓄です。お金は給料から天引きされる形で積み立てられます。なお、利息につく税金は端数切捨てです。たとえば、利息が6円であれば、所得・復興特別所得税は0.9189円、地方税0.25円です。合計で0円となるため、利息が6円におさまるように預金すれば税金は発生しません。iDeCoやNISAなどの非課税制度を利用するのも良いでしょう。

5-3.複数の預金口座を使い分ける

普段使いには金利が低いかわりに制限のない普通預金、貯金用には金利が高めに設定されている定期預金など、複数の口座を目的別に使い分けるのも一つの方法です。さらに、定期預金も複数の口座に分けて利用すれば、急に現金が必要になったときも、一部を解約するだけで済みます。税金対策やペイオフ対策にも有効です。老後資金や住宅資金など、目的ごとに口座に分けて貯金すると良いでしょう。

ただし、複数の口座を開設する場合は、自分で確実に管理できる範囲にとどめることが大切です。長期間にわたり入出金がない口座は休眠口座となってしまいます。払い戻してもらうためには、直接銀行へ向かい、口座の持ち主であることを証明しなければいけません。口座は多くても5口座まで、できれば2~3口座までにしておいたほうが安心です。


執筆者

得意分野:ライフプランニング・資産運用

オカネコ編集部

  • 資産運用
  • 保険
  • 老後資金
  • 家計改善
  • ライフプランニング

お金の話は難しい。お金の話はつまらない。お金の話をしていると、何かが胸につっかえたような気持ちになる。みんなどうしてるの?自分は一体どうすればいいの?
オカネコは、そんなあなたのための「今すぐプロの専門家にチャットで相談することもできる」Webマガジンです。
不安になったら、あなたが気になった記事を書いたお金のプロに、気軽にちょっと相談してみませんか?
お金に関するあなたの疑問や不安はプロと一緒に解決して、あなたは「やりたい」をやる決断を。

オカネコに無料で相談する